新卒離職率の実態とは?改善に取り組む企業の事例

先日、とあるベンチャー企業の人事・研修担当者のクライアントから、「離職」についてのご相談がありました。
一人ひとりの社員に向き合ってとても丁寧にフォローをされているのですが、毎年一定数の離職者が出てしまい、頭を悩ませている状態とのこと。みなさまの職場でも、このようなお悩みがあるのではないでしょうか。

大卒新入社員の3年以内の離職率は約3割

2016年10月発表の厚生労働省の調査によると、新規大学卒業就職者の実に31.9%が入社から3年以内に離職しています。この3年という期間は、新卒採用を行っている企業の多くにとって、若年層研修などを実施し、将来を嘱望される若手に育てあげる投資の期間といえるでしょう。現場で重要な戦力として期待され始めるころに、当初の見込みの約3割もが離職をしているということは企業にとっては大きなダメージです。

しかし、この数値をもって「最近の新入社員は辛抱が足りない」とか、「ブラック企業の蔓延が原因だ」と論じるつもりはありません。厚生労働省の離職率調査が開始された昭和62年から現在まで、多少の数値の変動はあるものの、新規大学卒業就職者の離職率は大きく約3割から外れたことはないからです。 ※表1参照
とはいえ企業にとって、それなりのポジションを与えることも考慮に入れ始める層の離職は、大きな痛手であることに変わりはありません。

表1 新規大学卒業就職者 卒業後3年以内離職率の推移

出典:厚生労働省 新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)

大卒新入社員、5人未満の事業所での離職率は、約6割!

では、この約3割の離職の内訳をさらに細かく見ていきましょう。
新規大学卒業者の3年以内の離職率のうち、1,000人以上の事業所の離職率23.6%に対し、5人未満の事業所の離職率は59%です。約6割、半数以上の新入社員が離職しています。 ※表2参照

では、事業所の人数規模でここまで大きな差が開いている原因は何なのでしょうか。

①大規模事業所では多くの人の考え方、仕事の仕方に触れる機会が多い
人の数だけ価値観があり、考え方も違い、ワークスタイルも違います。その中には、当然自分に合わない人もいるでしょう。しかし、価値観や考え方の合わない人がいたとしても、事業所の人数規模が大きければ、価値観や考え方が合う人に出会える可能性も高いのです。

②大規模事業所では同じ境遇の新卒同期と接する機会が多い
大規模の事業所では、同じ境遇である新卒同期と同じ職場で仕事が出来る可能性が高まります。部署や役割は異なっても、すぐ近くで顔を合わせてお互いを励まし合える可能性が高くあります。

表2 新規大学卒業就職者 事業所規模別卒業後3年以内離職率

1000人以上 23.60%
500〜999人 29.20%
100〜499人 31.90%
30〜99人 38.60%
5〜29人 49.90%
5人未満 59.00%
出典:厚生労働省 新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)

離職率を下げるために出来ること

新卒・中途に限らず、採用活動に力を入れることはとても重要ですが、その一方で離職を抑える活動も非常に重要な活動です。
冒頭にご紹介したクライアントで実施した事例を2点ご紹介します。

  • 同期社員の横のつながり強化
  • メンター制度を構築

まずは同期社員の横のつながり強化を行っていくことを決断されました。また、今までの人事・研修担当のフォローだけではなく、社内のリソースを使ったメンター制度を構築し、新入社員に「自分がなりたい将来像」を持たせるような環境の整備を開始されています。これらは、いずれ必ず効果が出てくる施策です。

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