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いろいろ学べます! Vol.115

“ワインのハマリ方”伝授します!
守るべし3箇条
その1、好きな人(恋人、家族、友達、男女問わず)と飲むべし!
その2、元気な身体で飲むべし!
その3、やけ酒に使うべからず!

食事とのマリアージュ

牡蠣にシャブリって、ホントに王道?

“マリアージュ”という言葉がある。このワインとこの食事が結婚したら、円満で超幸せな家庭が築ける、という意味で、ワインと食事との相性を指しているのだが、そのワイン通の世間の常識では、“牡蠣にはシャブリ”というのが定番だ。なぜならシャブリの土壌は、大昔、海だったので化石や牡蠣の貝殻が沢山含まれている。これが『キンメリジャン』と呼ばれる石灰質泥炭土壌のことで、牡蠣に合うというのが理由なのだ。ところが、この組み合わせ
美味しくないじゃん!
と思った人が意外に多い。
その大半は、折角の生牡蠣だから、ということで、奮発していいクラス(特級畑で造られたモノ)を合わせてしまった方だ。シャブリというワインはシャルドネという葡萄から造られているのだが、このシャルドネは葡萄そのものに個性はないと言われている。では飲んだ時に、なぜあれ程違いがでるのか、それは、テロワール、つまりどんな土壌で造られたかということ。そして、もう1点、木の樽を使うかどうか、によっても全く違った味わいが出る。シャブリはその大半がコンクリートタンクかステンレスタンクで作られているのだが、グレードが上がるに従ってボディ(ワインの厚み)と複雑さが増し、樽の使用率が上がっていく。
ドラマでやっていたらしいが、牡蠣に合うのは、樽を使った上のクラスではなく、並のシャブリの方なのだ。
ちょっと待て! ミネラルとミネラルを合わせればよいなら、他の葡萄でもミネラルを持っているものならよいことになる? そういうこと。そこで、今回はちょっとした安全策をお教えしよう。

ひとつの提案

騙されたと思って、甘味が嫌いな方も、少し甘味のあるモノと合わせてみて欲しい。普段、店にいる時はミネラル豊富なリースリングのやや辛口か、最悪ない時はやや甘口を案内しているのだが…。皆さんまず驚いて、半信半疑に陥る。かなり疑いの眼(笑)。
先日も、若い女性の友達からホームパーティー用にワインが欲しい~&牡蠣がくる!という情報付きでワインの依頼が入った。
さて困った! 出張先でワインの発注は無理…。
そこで、我が家に寝ていた“モスカートダスティの07年”を送った。今、
「モスカートダスティって甘口じゃなかったっけ? 牡蠣に甘口?」
と思ったそこのあなた! 鋭い! だが…惜しいっ! “07年”というのが“ミソ!” 種明かしは後ほどするとして、まずは彼女の感想を先に。

「あれ、牡蠣にめちゃめちゃあいました。シャブリとか、酸のきいたのよりも、全然美味しい!しっかりとした甘みと、でもほんのり酸味みたいな感じで、なんつーか、フォアグラ食べるときに甘いジャムとかフルーツのソースとかを合わせるみたいな感覚に似てました~。」
若くてもフォアグラを食べているところは食い道楽の業界人だなあ…と笑えたが、兎に角、喜んで貰えたので、ナビゲーターとしてはやれやれ。
実はこの手の感想は牡蠣のシーズン中にかなりくる。ホームパーティーをした方は、お客様に喜んで戴けて鼻が高かったとか、皆、一様に、「騙されてよかったあ~」というオマケの一言付き(笑)。人によっては、友人・知人にまで広めてくれているそうな。
心底楽しんでくれている女性陣を見ているのは本当に気持ちがよい。思うに、頭が柔らかいのは間違いなく女性の方だ(笑)。これ絶対、男性には内緒の話だが(笑)……。

“マジック” 甘口が辛口に??

さて、甘口だったはずのモスカートダスティがなぜ、牡蠣にあったのか?!という件だが、それは熟成して辛口に“なった”というのは学術的にはだが、ワイン的には強ち嘘とも言い切れない。それがマジック。化けた?と思えてしまうところが感動ポイントなのだ。
リリースされたての時の甘口というのは文字通り甘い。甘味が、自己を主張している。ところが、5年間も寝ていると、甘味が陰を潜め、というか荒々しかった糖度の角が取れて円やかになっている。実際の糖度の数値は全く変わっていないのに、何故か、甘味が薄れたように感じるので、甘口がやや甘口に、やや甘口はやや辛口位に感じる。
これは重たい(フルボディ)赤が、寝かせたことによって円やかになるのと同じ。
つい先日も、丁度スペインの1992年を案内していたのだが、赤が嫌いで飲めない、と申告してきた若い女性たちが、
「重たくない!柔らかくてこれなら飲める!」
と、赤デビューした方が何人もいた。これが、昼寝?いや、冬眠?マジックだ。
最初、マッチョなガツン系の渋くて重い赤が、ちょっとエレガントに化けたわけで、赤白問わず、この化けた奴に出会えた人が、更なる扉をまた開けることになる。
ワインという存在は、家のようなモノで、それぞれ違った外観と間取りを持ち、飲む側は、そのワインという家を訪問した客のようなモノ。初めて訪ねた家で、招待されてもいないのに、奥の寝室まで拝見させては貰えないように、ワインも最初からはなかなか、本当の顔には出会えないものなのだ。

プロフィール M.Yamamoto (ワイン・ナビゲーター)

ワインの販売をしながら、お客様向けのワイン会を企画、開催。アウトドアでやり始めた“レッツ光合成♪まぬと遊ぶ会”や、和食の料理教室とワイン会をコラボレーションさせた、作って・食べて・飲んで、の“Cook & Wine”クラスの立ち上げ、また、“Riesling Ring”にヒントを得た、個人向けバージョン“NSP Love Riesling”というリースリングの飲み比べのワイン会を開催するなど、ワインと人、人と人を繋ぐことをモットーに、日々遊ぶことを企画、提案。“Cook & Wine”は今年3月で既に丸3年、120回という人気企画。“レッツ~”には、地方からの参加者もいる程。出張先でもナンパをすることで有名??

URL: http://blog.goo.ne.jp/petrus78

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