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いろいろ学べます! Vol.124

レディを磨く アルゼンチンタンゴ

タンゴ音楽が心をとかす!

私たちの心をとかしパートナーとの一体感を高めてくれるのは、タンゴ音楽です。
いまミロンガ(タンゴのダンスホール)で踊られているのはタンゴの全盛期であった1920年代から50年代にかけて活躍したオーケストラの演奏を録音したものがメインです。
録音技術がまだ発達していなかった時代のおはなしですから、SP盤といわれる初期のレコードを再録音、デジタル化して再生しているのですが、そのすこしさびた音色は心を落ち着かせ、古き良き時代のレディに帰って背筋がすっと伸びる思いがします。

日本とタンゴの意外な関係?

タンゴの最盛期の20年代から50年代にかけてはアルゼンチンの歴史としても激動の時代でした。第一次世界大戦前後にヨーロッパとの貿易が盛んになり、アルゼンチン音楽やそのオーケストラもヨーロッパに輸出され大流行します。逆に新しい楽器や演奏法が輸入され、タンゴもさらに洗練されていきます。
1940年代はアルゼンチンのゴールドラッシュ。タンゴの人気も最高潮となり人々が明るくうきうきしているのが音楽にも良く表現されています。そして50年代には第二次世界大戦終戦後次第に失速していくアルゼンチン経済を表すかのように、メランコリックな旋律も増えていきます。
第二次世界大戦中には日本にもタンゴが輸入されラジオで放送されていました。敵対国の英語の音楽は聴けないので、日本の友好国であったアルゼンチンの音楽が聴かれていたんですね。

タンゴの旋律

タンゴのメインとなるのはバンドネオン。アコーディオンの一種ですから、人の声帯のように、時に力強く、あるいはささやくように、むせび泣くように、その音色を様々に変えて私たちの感情に寄り添います。
そこにピアノ、バイオリン、チェロ、コントラバス、フルート、ギターなどの楽器が加わって、バンドによってその楽器の構成人数も様々です。
そして、歌手の歌声とその歌詞が、私たちの人生を重ね合わせて音楽をよりいっそう身近なものにしてくれています。
タンゴの歌は、日本の演歌に良く似ている気がします。歌うというよりも語るような、こぶしをきかせた歌い方とでも言えるでしょうか。また、歌詞も男女の愛の美しさや輝きを余さず表現しながらも、失った愛への未練、孤独を嘆く失恋の歌がほとんど。それがメランコリックでロマンティックなポルテーニョの等身大の気持ちを代弁してくれるのです。
ストレートな感情表現かつとても文学的な美しい詩は、アルゼンチン人なら小さい頃から聴き親しんで育ってきたという人も多く、お年を召した紳士と踊ると、耳元でささやくように歌ってくれることもあります。

タンゴ音楽はオーケストラによって、同じ曲を様々にアレンジして弾いているのも大変興味深い点です。さらには同じオーケストラでも年代が変わるとまた違うアレンジで弾いているので、それを聞き分けることも楽しみの一つでしょう。タンゴダンスは100%即興の踊りであり、音楽の香りをいかにステップに表現できるかが醍醐味です。そして不思議なことに同じ曲を100回聞いたとしても毎回フレッシュに新しい発見があり、さらに踊る相手との間に生まれるケミカルが毎回新しい独創性を生み出してくれるのです。
この自由で独創性のあるタンゴの音楽が今でも世界中で人々を惹き付けていることは間違いありません。

これからタンゴを聴いてみたいという方に、簡単に5大オーケストラのご紹介を。
(YouTubeなどで簡単に聞くことが出来ます。わたしのHPでも好きな曲をアップしていますので良かったら見てくださいね。)
Carlos Di Sarli に代表される、ソフトでかつ重みのあるタンゴはポルテーニョ(ブエノスアイレスの人々)が最も大切にしているタンゴのエッセンスです。
Juan D’arienzoはリズムの神様と呼ばれ、その軽快なビートが人々をフロアに誘い出します。
Anibal Troilo や Osvaldo Pugliese は、その溢れ出る豊かなメロディと大胆なアレンジが大変美しいオーケストラです。
親しみやすい、タンゴのオールドスタイルであるカンジェンゲを生かして演奏しているのは Francisco Canaro
番外編として、タンゴを聴いたことのない人にもAstor PiazzollaLIbertangoは聞き覚えがあるかもしれません。フロアで踊られることはありませんが彼はタンゴの枠を超えてジャズのアレンジをふんだんに取り入れ、タンゴを世界の人々のもとに届けたと言えるでしょう。

次回にはいよいよタンゴの踊りの醍醐味をお伝えしていきたいと思います。

アルゼンチンタンゴダンサー/インストラクター
斎藤 るい

詳しいプロフィール、レッスンスケジュールなどはこちらをご覧ください

HP: http://www.ruisaito.weebly.com

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