総合人材サービス、派遣会社のManpowerGroup

clear
clear

いろいろ学べます! Vol.26

音楽を楽しもう!

オペラの醍醐味

今回は、「オペラ」のお話です。

古今東西、多くの大作曲家たちが、この「オペラ」というジャンルに数々の傑作を遺してきました。歌、管弦楽、合唱という音楽要素に加え、演劇の要素、そして舞台装置、衣裳、メイク・・・といった美的要素をふんだんにもりこんだオペラは、まさに「総合芸術」という名にふさわしいものです。実に、このオペラの領域には「人類史上の至宝」ともいうべき素晴らしい作品が目白押し!ある演出家曰く、「演劇的な“生の舞台”の魅力に、人間の声の威力も加わったのがオペラ。そのすごさは劇場でしか体験できないし、二度と再現もできない」のだそう。一度は、この圧倒的なパワーとスケールの「美の迫力」を体験していただきたいと思います。

さて、「オペラ」と一口に言ってもその上演スタイルは様々。

通常のオペラは、舞台上に大きなセットが組まれ、オーケストラは「オーケストラ・ピット」というステージ下の「穴ぐら」で演奏します。休憩時にお客さんから客席からこのオーケストラ・ピットを覗かれると、オーケストラはまるで「動物園の檻の中にいるような」気分に(笑)。

また、最近は主にオーケストラ団体やコンサートホールが開催する「コンサート・オペラ」「ホール・オペラ」などと呼ばれるスタイルも増えています。この場合、ホールの機構上オペラほど大掛かりなセットは作られませんが、舞台上にオーケストラを配し、それを取り囲む形で歌や演技が繰り広げられますことが多いです。場所の制約がある分、“いかに空間を効果的に使うか?”が腕の見せどころ。

そして、音楽だけを上演する「演奏会(コンサート)形式」というスタイルもあります。ここでは演出は一切なし。オーケストラは舞台上に、歌手は演技などせず一か所に留まって歌うもので、通常のコンサートと全く同じですね。

さて、オーケストラに所属する私から見ると、「オペラ」はやはり一大イベント。通常のコンサートよりも多種多様なスタッフが関わるので、はじめの頃は「こんな仕事もあるのか~」と一つ一つが新鮮でした。たとえば、

【コレペティトール】:オーケストラと合わせる前にピアノ伴奏で歌手の稽古をする人。ベテランになるとオーケストラ全ての音が楽器別に書かれているスコア(=20種類以上の楽器が並行して書かれていることも!)を見て瞬時に弾くべきパートを判断するという離れ業をやってのける人も。

【プロンプター】:歌詞・立ち位置などを忘れたときのために舞台最前部に隠されたプロンプターボックス!の中から合図を出して歌手を助ける人。実はまだ本物をみたことはないんですが。
などなど。また、「演出」もいろいろです。すでにヨーロッパでは、昔ながらの「時代劇」として上演されることは多くなく、大胆な「読み替え」により非常にモダンな舞台が(時にはSM系のきわどい舞台が)上演されます。現代社会を反映してでしょうか・・・。日本ではまだスタンダードな演出の方が好まれる傾向にあるようですが。

clear

この他、制作現場のドン:舞台監督の指揮のもと照明・衣裳・メイク・装置etc.のスタッフが加わり、オーケストラ・指揮者・歌手・合唱などが一体となってはじめて「舞台」が完成します。私自身、これまでも何度かオペラ現場に立ち会う機会がありましたが、いつもの「コンサートホール」に巨大な舞台セットが出現し、毎日稽古を重ねてきた出演者たちがステージに立ち、初めてその全貌を目の当たりにする時は、やはり他では味わえない特別な感慨がありました。

もし「食わず嫌い」ならそれは本当にもったいないこと。
ぜひ一度「究極の美」を体験してみてください。

>>> 最終回は【「オーケストラ」解体新書?!】です。

clear
コンサート紹介(4)

#461回定期演奏会 『極限までの美、恍惚のひととき』
URL:http://www.njp.or.jp/njp/programinfo/2009-10/2010_0521_23t.html
5/21(金)18:30開演   会場:すみだトリフォニーホール
5/23(日)14:00開演   会場:すみだトリフォニーホール

指揮:クリスティアン・アルミンク
ペレアス:ジル・ラゴン  メリザンド:藤村実穂子  他

ただいま、オペラ制作日記 更新中!
http://twitter.com/newjapanphil/

clear

ご紹介した「コンサート・オペラ」形式での上演。演目の『ペレアスとメリザンド』はフランスの作曲家 ドビュッシー唯一のオペラにして近代オペラの傑作で、原作は「青い鳥」で知られるメーテルランクによる悲劇のおとぎ話。ひたすらに美しい音楽が全編を支配する、なんとも幻想的な作品です。

ドビュッシーは、どこか現実離れした美しさと不思議さをもつ作風で知られ、明るい無垢な光から深い闇まで無限の音のパレットを自在に操る天才です。日本では、かの坂本龍一が最も影響を受けた作曲家として名前を挙げていますね。曰く“これまでにない「衝撃」を受けた。10代の頃、自分はドビュッシーの生まれ変わりだと本気で信じていた”と。

指揮は、新日本フィルの音楽監督クリスティアン・アルミンク。とにかく「音楽とは、美しくなければならない」を追求する人で、その繊細で緻密な音楽はこの選曲にまさにぴったり!そして、注目はメリザンドを務める、藤村実穂子さん。その声は、一度聴いたら忘れられないでしょう!一瞬にして人の心を捉える不思議な魅力の声で今や世界的なメゾ・ソプラノとして知られています。そして演出には東大建築学科卒業、蜷川幸雄・野田秀樹の演出助手や映画『CASSHERN』の紀里谷和明にも師事、という異色の経歴を持つ新進実力派・田尾下さん。「映像」をふんだんに取り入れての舞台になるそうで、仕上がりが本当に楽しみです。

通常の「オペラ」公演に比べて、価格が比較的抑えめなのも「コンサート・オペラ」の魅力。ぜひ一度その世界を体験してみて!

clear

プログラム・チケット情報など、公演の詳細はこちら:
URL:http://www.njp.or.jp/njp/programinfo/2009-10/2010_0521_23t.html photo

新日本フィルハーモニー交響楽団 新日本フィルハーモニー交響楽団
〒130-0013
墨田区錦糸1-2-3すみだトリフォニーホール内
TEL. 03-5610-3815 (新日本フィル・チケットボックス、
営業時間:平日10-18時、土曜10-15時)
♪メールマガジンの登録
♪インターネットでチケット購入ができます!
ページのトップへ戻る
footer
clear
clear
Copyright © ManpowerGroup Co., Ltd. All Rights Reserved.
clear