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いろいろ学べます! Vol.69

進化する女性のためのキーワード集

生き甲斐をもたらす「プロボノ」

「プロボノ」という言葉に出会ったのは、いまから2年半前のこと。ちょうど、雑誌「marie claire」を離れて、ほっと一息ついていたときに、メールで知り合いからこんな連絡が入ったのです。
「会社をやめられたのなら、グッド・タイミング!いま僕がとりかかっているプロボノの活動にご協力いただけませんか?」

知り合いとは、雑誌時代に取材をし、講演会に出演を願ったこともあった、NPO法人「サービス・グラント」の設立者、嵯峨生馬さん。彼こそが、「プロボノ」を日本に持ち込んだ覇者なのです。「このNPOを法人化するために、ぜひとも理事になって下さい」と頼まれたのですが、あわただしい日々から離れた折りに飛び込んで来た、社会のためになるプロジェクト!と直感で判断し、すぐに参加を決めました。それが私とプロボノの出会いです。

「プロボノ」とは、仕事のスキルを生かせるボランティア活動のこと。その「プロボノ」をアメリカより導入したNPO法人「サービス・グラント」において、2009年春より、理事という立場で、さまざまなアドバイスやネットワーク作りのための「プロボノ」活動を展開してきました。

知花くららさんや雑誌「ソトコト」の編集長小黒一三さんを招いて催した「プロボノ」の普及のためのイベントでは、司会を務め、またさまざまな機会に「プロボノ」を広めるためのプロモーション活動、さらには企画立案などに参加、協力しています。編集者、ジャーナリストとして活動してきた私のスキルを生かして、まさに「プロボノ」でプロモーション活動に貢献するということを、ここ2年間、実践してきました。

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「プロボノ」とは、ラテン語で「FOR GOOD(いいことのために)」を意味する言葉。仕事のスキルを生かしてボランティア活動をすることを指すわけですが、もともとアメリカでは、弁護士が貧しい人々のために無償で弁護することを義務づけられたことから始まった活動と言われています。
いまでは、個人でスキル登録して「プロボノ・ワーカー」となるケース、企業単位で「プロボノ」に取り組むケース、市町村といった行政の単位で取り組む「プロボノ」など、社会の諸問題を解決する市民の活動の一貫として、「プロボノ」は大いに役立ち始めています。

いままでの世の中では、政治や経済といった専門分野の方々が社会のしくみを整え、市民の生活を支えるという構造となっていましたが、21世紀に入り、その仕組みに限界があることがわかってきました。社会の諸問題を具体的に解決しようとする市民の側からの動きが、「社会貢献」「CSR」「エシカル」といった言葉のもとに生まれ始めているのです。自分たちの暮らす社会を良くしようと思ったら、行政の動きを待つのではなく、自分たち市民の力で解決する―「プロボノ」もそうした思いから生まれた、人類の知恵ともいえる活動です。

もしあなたが、「プロボノ」してみたいと思ったら、どうすればいいのか? まずは分かりやすい方法としては、サービス・グラントのサイトをチェックしましょう。
http://www.servicegrant.or.jp/
こちらでは、プロボノの意味から、具体的な活動内容、実績、さらには「プロボノ」に参加する方法まで記されています。
スキル登録していると、プロジェクトに必要なスタッフとして、声がかかります。デザイナーやクリエイターならば、NPOのWEBサイトをプロデュースするものとして、広告代理店勤務者ならば、NPOのイベントをプロデュースする担当者として、事務職の女性であれば、NPOのちらしを作るプロジェクトで進行係、記録係として―。本来の職場以外の状況で、初対面の人々とボランティの仕事を経験するのです。こうした経験を通して、「プロボノ」は、NPOやNGOに恵みをもたらすだけでなく、プロボノ・ワーカーに「仕事の生き甲斐」「他業種、他企業の人と仕事する経験」をも与えてくれるのです!

経験者の多くは、「会社では出会えない人たちとの仕事が経験できた」「自分のスキルがどのくらい使えるものなのかが、改めてわかった」など、自らの仕事人生やスキルを見直す良いきっかけになったという声が後を絶たない。つまり、社会貢献生き甲斐探しが同時に満たせる活動、それが「プロボノ」です。
いまやアメリカでは、生活のための仕事と、勤務時間後や週末に行う生き甲斐のためのプロボノ・ワークと、二重生活が当たり前になりつつあるとか。

人は、何のために働くのか? 人は、何のために生きているのか? 「プロボノ」はそうした哲学的な命題にも答えを与えてくれる、生き甲斐探しのアクションとも言えるのです。

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生駒 芳子 (Ikoma Yoshiko)

プロフィール
生駒 芳子 (Ikoma Yoshiko)

VOGUE、ELLEを経て、2004年よりmarie claireの編集長を務めた後、2008年に独立。現在はファッション、アートからエコ、社会貢献、ライフスタイル、女性の生き方、クール・ジャパンプロジェクトまで広い視野でトピックを追い、執筆、講演、プロジェクト運営を通して、新しいメッセージを発信するジャーナリスト、プロデューサーとして活躍中。

Blog : 1oven.com / blogs.glam.jp
Twitter : yoshikoikoma

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