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キャリアを知る
2017年8月7日

キャリアアップの可能性は無限大!理想のキャリアパスの描き方とは

キャリアアップの可能性は無限大A

職業人生を歩んでいくにあたり、避けては通れないのが「自分のキャリアをどのように描いていくか」という問題です。目指す方向性やゴールは人それぞれ違えども、自分の理想のキャリアを追求していきたいという思いは、多くの人が共通して持っているでしょう。ここでは、キャリアデザインの考え方や、企業のサイズや業種がキャリアにどのように影響を与えるのかを見ていきたいと思います。

理想のキャリアはどのようにデザインするのか?

キャリアアップの可能性は無限大B

キャリアの2通りの捉え方

自分の理想のキャリアを追い求めるためには、そもそもキャリアとは一体何なのかを考える必要があります。“キャリア”とは多くの人にとっての関心事であると同時に、掴みどころのない概念でもあるため、どのようなキャリアを歩むかについて、様々な議論が存在します。「良いキャリアパス、悪いキャリアパス」などの議論もありますが、ここらへんも踏まえて考えていきたいと思います。

キャリアには第三者が経歴を見てどのように見えるかという客観的な側面と、あなた自身がキャリア自体にどのように意味付けをするか、という主観的な側面があります。

例えば弊社が転職を支援させて頂いた方で、大手人気企業でマーケティングという花形部署の仕事を経験した後に、地方の町役場へと転職された方がいます。大企業の花形であるマーケッターから地方の町役場へ転職したという客観的事実だけ見ると、一般的によくあるキャリアパスとはかけ離れているようにも見えます。しかし、ここで重要なのは、彼自身がこのキャリアをどのような意図をもって選んだのかということです。

「地方における行政の問題には以前から強い関心を寄せていました。いつか自分の手で取り組んでいきたいと考えていたのですが、大企業のマーケティング部門で培ったスキルが地方創生にも活かせることに気づき、転職を決意しました。自分の仕事ぶりが町の人たちの幸せにつながっていくため、日々大きなやりがいを感じています」といったその方の転職の意図を知ると、このキャリアパスはとても魅力的に映ることでしょう。

この例は少し極端かもしれませんが、キャリアそのものに良いキャリア、悪いキャリアがある訳ではなく、それを歩む一人一人がどのような意味づけを施すのかということの方がより大きな意味を持つ、という一例です。幸せなキャリア人生を送るためには、職位や会社の名前といった客観的な事実だけでなく、何を最終的な目的としていて、そのためにはどのステップで、どのようなキャリアを選ぶのかが非常に重要です。

面接官がチェックする候補者の主体性選択」

面接官は「この方は今までのキャリアに対してどのような意味づけをしていて、将来のキャリアとどのように繋げていきたいと考えているのか」をチェックしています。将来的な目的に沿ったキャリアの選択をしていれば、この先自分自身の能力をどのように伸ばし、どのようなキャリアを開発していきたいかという主体性を持っていることをアピールできるでしょう。主体性を持っていることが分かれば高いパフォーマンスを出す可能性が高くなる、と面接官は考えるかもしれません。また、複数回転職をしている人に対しては「これまでどのようなお仕事をされてきましたか?」という質問がよく投げかけられますが、返答の仕方次第ではあなたの目的に対してしっかりアピールする機会にもなり得ますし、逆にキャリアを場当たり的に歩んできたと思われてしまう可能性もあります。

そのため、これまでのキャリアの棚卸や、これからのキャリアの行く先について、自分なりの考えをしっかりとまとめていくことが重要となります。

キャリアを考える際に役立つ3つの問い

さて、キャリアの主観的側面について考えると言っても、何もない所から考えるのはなかなか難しいものです。キャリアを考える切り口はいくつかありますが、ここではキャリアに関する研究で有名なMIT(マサチューセッツ工科大学)のエドガー・シャインが提唱した3つの問いを通じて考えてみましょう。

1.自分は何が得意か
2.自分はいったい何をやりたいのか
3.どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、社会に役立っていると実感できるのか

これらの問いは、それぞれ能力、動機、意味・価値についての自己イメージを明確にするための質問であり、自身のキャリア・アンカーを知る基礎にもなります。これから先を読み進める前に、5~10分ほど時間を取って、走り書きでも構いませんので紙に答えを書き留めてみてください。あなたのキャリア・アンカーはどんなところにあるのでしょうか?

1つめの問いについて、何が得意かと聞かれると「たぶん〇〇ならそこそこ上手くできると思うのだけど、人と比べるとそうでもないかも知れない…」と客観的なレベルを気にしてしまうかも知れません。しかしこれらの問いを考える際に重要なのは「自己イメージ」であり、あなたが上手くできると思っていることは何なのか、ということを明らかにするためのものです。客観的なレベルは気にせず、自己イメージを固めるための質問だと思って答えてみましょう。

2つめの問いを答える際の落とし穴として、しばしば人は得意だと思うもの=好きなことだと思い込んでしまうことがあります。もちろん人によっては得意なことと好きなことが一致しているかも知れませんが、必ずしもそうならないケースもあるでしょう。回答の際はぜひ気を付けてみてください。

3つめの問いは、しっかりと回答するためには熟考が求められる難しい問いです。2つめの問いでやりたいことが明確になったとして、それを「なぜやりたいと思うのか」が3つめの問いになります。この問いに答えるためには、職業人生だけでなく自身のプライベートの生活も含めて考えることが役に立つかも知れません。また親しい人と、3つの問いについて話していくことで新たな発見があるでしょう。この5分間で3つめの問いへの答えが見つからなかった場合は、ぜひ折に触れて時間をとって考えてみてください。

キャリアをデザインするためには偶然性も必要⁉

前述の3つの問いを考えることで、あなたは何が得意で何がしたいのか、それはなぜなのか、キャリアを築く次のステップとして何をすべきか、といったことが明確になっていくでしょう。ここでもうひとつ、キャリアデザインを考える際に重要なキーワードを足すとすると、それは「流されること」です。

キャリアをデザインしていくことで、偶然に身をゆだねることも重要であるという考え方が近年注目されるようになってきました。これがスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した「計画された偶発性理論」というものです。

従来のキャリア論では、キャリアは自分自身が主体的に計画し、意図的に形成されていくものだと考えられていました。しかしクランボルツ教授の調査によると、18歳の時になりたいと思っていた職業に現在就いている一般的なアメリカ人は、たったの2%に過ぎないという衝撃的な数字が明らかになりました。また社会的成功を収めた人たちへの調査では、「自分の現在のキャリアは偶然によるものだ」と答えた人が8割にのぼりました。これらの結果から、クランボルツ教授は従来のキャリア論に限界を感じ、前述の「計画された偶発性理論」を組み立てるに至りました。

金井壽宏教授も、キャリアの節目となる瞬間はしっかりとデザインしつつも、ある程度自然に身を任せてドリフト=流されるくらいがちょうど良い、と提唱しています。キャリアをデザインするといっても、肩に力を入れて自分の得意分野と不得意分野を徹底的に洗い出し、また目指す姿を精密に描きあげてそれに向けてひたすら努力を重ねる……といったことは、現実的にはほとんど不可能です。仕事やビジネスを取り巻く環境がものすごい速度で変わるなかで、5年先、10年先にどんなスキルが評価されるのか、またどんな仕事にニーズがあるのかといったことは、ほとんど分かりようがありません。今でこそAIやビッグデータ関連のスキルを持っている人は転職市場において引っ張りだこになっていますが、10年前にそれを予知できた人はまずいないでしょう。そのため、成り行きに身を任せてみるという柔軟な姿勢もキャリアにとっては重要です。しかし、だからといって、すべてを成り行き任せにすることも、自分の身を危険に晒す行為と言わざるを得ないでしょう。そこで節目においては、先ほどのシャインの3つの問いを使って自分にとって何が大事なのかを徹底的に考え、キャリアパスを考えていくことが大切なのです。

企業の規模・業界によってキャリアはどう変わるのか?

キャリアアップの可能性は無限大C

ここまでは、キャリアについて考える際に役立つ質問や、キャリアデザインの考え方について見てきました。ここからは、企業の規模や業界などがキャリアにどのような影響を与えるのかについて見ていきましょう。

企業の規模によってキャリアは左右される?

転職先やこれからのキャリアを考える際に、どれくらいの規模の企業を次のキャリアとして選ぶかというのがひとつの軸として考えられます。例えば大企業であれば、比較的仕事の分担が進んでいるために、ある部署に配属されたらひたすらその部署の仕事のみをこなす、といったことが往々にして起こりえます。一方、中小企業では、一般的に一人ひとりへの仕事の裁量が大きくなりがちで、また兼任で仕事をこなすことも珍しくありません。そのため、大企業でのキャリアは狭い分野を深く取り扱い、中小企業におけるキャリアではより広い分野の仕事を担当する可能性が高くなります。

もちろん大企業の中でもジョブ・ローテーション制度を運用して従業員全員にさまざまな仕事を経験させるようにする、中小企業においても専門性のみを追求した部署・役職を用意するなど、上記が必ずしも当てはまるとは限りません。そのため、傾向としては頭に入れつつも、実際には面接の際などによく確認するとよいでしょう。

大企業から中小・ベンチャー企業へ、その逆へ転職する場合の注意点

大企業から中小・ベンチャー企業へ、また中小・ベンチャー企業から大企業へと転職する際には、どのようなポイントに気を付ければいいのでしょうか。まず大企業から中小・ベンチャーに転職する際、大企業では仕事がシステマティックに分担されているために、自分の部門の仕事をしっかり行っていれば評価されるケースが多くあります。対して中小・ベンチャー企業においては、仕事の守備範囲を大企業のそれよりも広く捉える必要があり、部署間のスキマにある業務も積極的に拾いに行く必要が増えるかも知れません。

また中小・ベンチャー企業から大企業に移った際には、大企業特有の文化に慣れるまでに時間がかかると言われることがあります。一般的に大企業では長い歴史を持つことが多く、その企業や部署ならではのルールがある場合があります。それを知らないと業務がうまく回らない、といったこともあるようで、組織の力学をいかに理解するかがひとつのポイントになるかも知れません。

大企業と中小・ベンチャー企業におけるキャリアの違いについては、ベンチャー企業vs大企業 理想のキャリアパスはどっち?もぜひご参照ください。

またあなたのキャリアの可能性として、CxOのような上級職を目指し経営にも携わりたいという想いがある場合、勢いのある中小企業でキャリアを積むということもひとつの選択肢になるでしょう。CxOや執行役員も夢じゃない⁉上級職へのキャリアアップを実現するためにはもぜひご参照ください。

業界によってキャリアはどう変わるのか?

どのような業界に身を置くかということも、キャリアには大きな影響を及ぼします。一般的に転職先として人気なのはコンサルティング業界、金融業界、IT業界そして外資系企業といわれています。このなかでも特にコンサルティング業界と金融業界では、活躍すればする分だけ昇進も早く、また将来の給与アップも期待しやすい傾向にあります。またIT業界において、次世代を担うような技術を取り扱うような仕事をしていれば、この先引っ張りだこになることは間違いないでしょう(最近ではIoT技術やAI、ビッグデータといった分野がそれにあたります)。外国人と働く機会が多くなりがちな外資系企業において、外国語を使った業務を積み重ねていけば、今後のキャリアの選択肢はさらに広がりを見せるかも知れません。このように、どのような業界でキャリアを積んでいくかによっても今後の道は大きく変わってきますので、転職の際にはきちんと情報収集をすることが重要です。

上記の人気業界については、実際の業界経験者の話を元に業界の特徴をまとめた人気転職先 コンサル、金融、IT、外資系への転職で得られるものとは?もぜひご覧ください

経験やスキルを活かせれば、業界・業種は関係ない?

転職活動をサポートさせていただく際に、よく寄せられる相談の一つが「異なる業界への転職はハードルが高いのではないか?」という質問です。これに対する答えとしては、イエスでもあり、ノーでもあります。同業界・同職種での候補者の方が、受け入れ企業としてもメリットを感じやすく、書類選考や面接において通過しやすいことは事実です。しかし高い経験やスキルを持っている場合は、業界などは関係なく魅力を感じて採用に至るケースも多くあるため、自分の強みと貢献できることをしっかりとアピールすることで、転職できることもあります。何より、面接の際にキャリアの主観的側面(業界を変えることに対して、どのような考えを持っているのか)をしっかりと説明することで、面接官に好印象を与えることもできるかも知れません。そのため、他業界に挑戦する際には、自分なりの戦略の構築と準備を行うことで、面接を乗り切れる確率が各段に上がるでしょう。異なる職種への転職についても、同様に適切な準備を行うことで道が開けることがあります。ぜひ積極的にチャレンジしてみてください。

また企業の規模や業界・業種以外にも、例えば日系企業か外資系企業かという軸も、キャリアに影響を及ぼします。もし日系企業に行くべきか外資系企業に行くべきか考えてらっしゃる場合は、キャリアアップを目指すビジネスパーソン、転職するなら外資系企業?日系企業?も参考にしてみてください。

最後に……キャリアパスの可能性は無限大!

キャリアアップの可能性は無限大D

いかがでしたか?キャリアを形作るものは、履歴書のみに書ける客観的な要素だけでなく、それにどのように意味づけするかという主観的な捉え方も重要となります。そしてキャリアを描いていくためには、3つの問いを使いながらしっかり考える時間と、偶然に身をゆだねながらドリフトしていく時間の両方が必要である、というキャリア論をご紹介してきました。さらに企業の規模や業界・業種といった要素が、どのようにキャリアに影響を与えるのか、といったことも見てきました。

キャリアパスの描き方には星の数ほどの選択肢があり、キャリアの可能性は無限大です。ここでご紹介したキャリアに関する考え方やヒントを活用しながら、みなさんが望むキャリアを開発していってください。

参考文献
働くひとのためのキャリアデザイン 金井 壽宏著
計画された偶発性理論|日本の人事部

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