

地理・気候:
アラブ首長国連邦(UAE)は、アラビア半島の東側にあり、サウジアラビアおよびオマーンと国境を接しています。沿岸部はアラビア湾とオマーン湾に面しています。UAEは7つの首長国、すなわちアブダビ、アジュマーン、ドバイ、フジャイラ、ラアス・アル=ハイマ、シャールジャ、およびウンム・アル=カイワインから成っています。アブダビは最大の首長国で、国土の80%を占めています。2番目に大きな首長国は、3,885平方キロのドバイです。
気温は東京と比べると10~15度位高く、冬場でも平均気温は20度程度となっています。夏場は湿気もあるので、体感温度はかなり高くなります。
物価:
UAEに関して最も関心が高い話題の一つは、生活のコストです。華やかなイメージの強いドバイは物価が高いイメージがあると思います。マーサージャパン株式会社の2011年世界生計費調査の都市ランキングによると、中東地区で最も上位なのはイスラエルのテルアビブで、次にアブダビ(67位)、ドバイ(81位)となっています。ドバイはUAEにおいて一番物価の高い都市でしたが、2010年位からアブダビと順位が入れ替わっています。ドバイではピーク時に比べ建設ラッシュから数年が過ぎたこともあって住居費の低下が続いており、生活費そのものが下がっているのです。
住居:
住宅に関しては、まず購入するか、賃借するかを決める必要があります。フリーホールドエリアの物件は外国人にも購入が可能です。2番目に決める必要があるのは、ヴィラとアパートのどちらに住むかという点で、3番目に決める必要があるのは、どの地区に住むかという点です。
賃料の支払いは、家主によっては、1年分の賃料の前払いを求めたり、半年ごと、あるいは四半期ごとに、先付け小切手の送付を求めたりすることもあります。これによって実質的な価格が上昇し、最大10%の金利でローンを借りたり、予算を拡張したりする必要が出てくるかもしれません。
住居タイプ:
医療:
医療機関は大別して国立病院と私立病院に分けられます。
国立大学の救急部を受診する場合には紹介状は不要ですが割高となり、私立病院を利用することがほとんどです。長期滞在者の場合は民間保険会社の医療保険加入が義務付けられているので、小額の自己負担のみです。(ドバイではこの義務はありません)
生活:
イスラム教の戒律で飲酒は禁止されていますが、外国人の多いドバイではホテルのレストラン等で飲酒が可能となっています。ドバイでお酒を購入する際にはリカーライセンスという資格が必要です。
食事に関しては、各国料理のレストランがそろっています。アラビア料理は肉・魚・野菜・豆を使ったヘルシーなものです。ドバイやアブダビには日本料理店もあり、ハンバーガーやコーヒーショップなど外資系ファーストフードも多数店舗が展開しています。
2007年に禁煙法が施行され、レストランを含む公的な場での喫煙は禁止されています。違反すると罰金が科せられます。
就労ビザ:
アラブ首長国連邦の就労が自国と大きく違う点に、自営業専門職以外の外国人労働者は雇用主から身元を保証してもらわなければならないことが挙げられます。この結果、縛られたように感じたり、雇用主に対して不必要に義務感を持ったりするケースがよくあります。就労先を退職する場合、今持っているビザは取り消され(家族も一緒に身元を保証してもらっている場合は、その家族の分も取り消し対象)、新しい滞在許可を取得するという煩わしい問題に対応しなければなりません。
なお、UAEの労働者人口の9割以上は外国人のため、外国人の就労が認められない分野はありません。
労働許可と居住ビザの有効期間は原則3年間でしたが、2011年1月から2年間に短縮されました。(フリーゾーンでは引き続き3年間となっています)
魅力:
ドバイで働くことの最大の魅力は、給与が課税されないことでしょう。しかし一部の外国人にとっては、たとえ税金を支払わなくて済むといっても、ディルハムと自国通貨の為替レートによっては(ディルハムは米ドルにはペッグされています)、大したメリットではないかもしれません。
企業風土:
UAEはイスラム教の国なので、たとえ取引相手の担当者が外国人であっても、その上司の意思決定者がUAE国民であるため、ビジネスで異質なアプローチが採用されるということも往々にしてあります。ドバイでビジネスを始める場合は、よく観察をして、忍耐力を持ち、文化を理解することに全力を注ぎ、習慣を尊重すると良いでしょう。
お茶とコーヒーは現地の非常に重要な習慣の一部で、会議の最中などに、このホスピタリティの象徴を拒絶すると、失礼であると思われてしまう可能性があります。小さなアラビアのコーヒーカップを指で前後に数回傾ける動作は、「お代わりは不要」という意味を表します。時間の概念は柔軟なので、たとえ会議中に誰かがおしゃべりをしに入ってきたとしても、驚かないでください。
ビジネスではあらゆる現場において適切な服を着ることが不可欠ですが、UAEでは気候の問題もあり、極めて重要な会議の場などを除き、シャツとネクタイを着用していれば十分です(男性の場合)。女性の場合は通常、露出の少ないスーツまたはスカートとブラウスを着用します。
経済:
世界トップクラスの原油埋蔵量を持っており、原油輸出額は2010年に世界第3位、2010年の1人当たりの名目GDPは世界第5位となっています。
原油埋蔵量の90%はアブダビで、ドバイは中継貿易拠点として繁栄を続け、外国企業への優遇制度のあるフリーゾーンの設立などから経済成長を続けています。また観光客を呼び寄せるためのリゾート施設の開発にも力を入れています。
UAEの主な輸出品目は原油・天然ガスを始め、原油製品、電化製品の再輸出品です。相手国は、日本、韓国、インド、イラン、タイとなっています。主な輸入品目は自動車・機械・電化製品で、相手国は、中国、インド、アメリカ、ドイツ、日本です。
フリーゾーン(経済特区)、「ジュベル・アリ・フリーゾーン」の誕生をきっかけに、世界各国から多くの企業がドバイへ進出を果たしました。100%外国人資本による会社設立が可能で、法人税非課税などの優遇税制が実施されています。このフリーゾーン企業で働く従業員には3年間の労働許可、居住ビザが発給されています。
関連リンク:http://www.manpower-me.com/ (マンパワーグループ アラブ首長国連邦)