

マンパワーグループは海外で新しいキャリアに挑戦される皆様を支援する、ボーダレス タレント ソリューション~グローバルキャリアサポート~に力を入れて取り組んでいます。
日本人への求人や、人材の需要が高いアジアパシフィック各国の案件をリアルタイムにご紹介しています。
今回は、タイで仕事が決まられた、Tさんと、Manpower Thailandの担当者に話を聞きました。
東京の私立大学の経済学部を卒業後、大手ゼネコンに入社。入社2年目から経理部に配属となり、以後、建設現場での経理業務責任者として、各地を転々としながら実務に携わりました。転職歴なしで14年間、タイへの4年間の駐在を含め同一企業で一貫して経理職として勤続してきましたが、一昨年のリーマンショックによる影響から建設業界が大変な不況に見舞われ、勤務先も業績が急速に悪化。先行きが見えない状況を経理職として誰よりも痛感し、年齢的にも転職をするならば、今が最後のチャンスと考えました。その中で、妻の母国であるタイが有力な転職候補地となりました。
私としては、勤務していた企業で翌月から早期退職希望者の募集が開始されることになったので、この機を用いて退職し転職をしたいという希望がありました。
応募の際、自分の希望に合った求人案件がWeb上で見つからなかったので、まずは会社応募という形でエントリーし履歴書等を送りました。応募後すぐに具体的なお仕事の紹介は無かったのですが、マンパワーグループの担当者からの電話インタビューがありました。その後、Manpower Thailandの担当先崎さんから電話があり、自分の経験や海外転職に向けての希望等を話したところ、実際に会って面談をする事が決まりました。
面談では、私はゼネコン1社だけの経験でしたので、タイの建設業界も不況の真っ只中であるとの話を聞き、同業種への転職は難しい可能性を考え、経験を生かしやすい製造業における経理職も含めての希望を伝えました。数日後、先崎さんから、日系包装材製造業の企業 M社の経理・財務担当管理職の案件紹介を受けることができました。すぐに履歴書を提出し、面接を現地タイで2回(本社社長並びに人事部課長)、日本の本社で1回(直属上司となる本社GM職の方)受け、希望通り着々と速いペースで就職が決定した気がします。
「転職は縁とタイミング」などと言いますが、まさにそんな感じでした。
私自身自分の経歴について、1社1職種だけの経験であることに自信が持てなかったのですが、今回は、その1社1職種だけの経歴である事がSales Pointになり、高い職位の仕事でありながら、通常より速いペースで採用の返事がもらえたと聞きました。自分の経験の中で「何がSales Pointであるかを、いかに相手(企業)に伝えられるか。」が重要であり、自分のWeak Pointと感じている事も、見方を変えればSales Pointになるということを実感しました。
M社はタイに現地法人を20年以上前に設立し、工場をBangkok東部郊外に持つ企業です。
従業員数は約400名。Localizationが進んでおり、今まで日本人常駐者は1名のみでした。
日本本社との連結決算をタイムリー且つ円滑に行う為に、新しく設置されたポジションで経理・財務の管理職をしています。
■Manpower Thailandの担当者から

実は今回のM社様からの依頼は昨年頂いた案件なのです。
その間、Manpower Thailandからも若干名の候補者を紹介して参りましたが、如何せん、企業からのご要望に合った人材の総数自体が少なく、この間面接にまで到った候補者は僅か1名でした。M社では日本人常駐者は1名、しかもその方は製造現場サイドを管理する職責です。その為、今回の求人にあたっては、経理・財務担当管理職ではあるけれども、実務経験が豊富で、且つ入社後も実務にも携われるSkillとやる気を持った方、という要望を寄せられていました。当地タイにおいて、日本人候補者の中から、経理における豊富な実務経験を持った方を選抜するという事は、かなり難しいものになります。日系企業の現地法人には、殆ど全ての企業において本社からの駐在員がいます。そしてその役職は現地法人の代表者であり、管理部門の要職に就かれるというのが一般的です。取り分け経理財務職は、社外秘である重要事項情報を扱うポジションである事から、駐在員を就ける事が常道となっています。そして、その下にLocalの経理担当者Accounting Managerを付けて業務を遂行するという組織立てが通常です。
従って、先ず経理財務求人の依頼を頂く事が少なく、更に仮にそうした求人案件を頂いたとしても、非常に高い責任を任されるに足る豊富な経験を持った経理人材を選抜する事は至難と言えます。
こうした中、マンパワーグループへ海外での就職先を探す為、当社のHP「海外で働こう!」をご覧になり履歴書を送って来られたのがTさんでした。
Tさんの実例から考えますと、「御縁とタイミングは与えられるものではなく、自分自身が呼び込むものだ」と言えると思います。仮にTさんが転職の回数が多く、しばしば職を変えられており、経理の経験もあるが、その他の職歴も多彩であった場合、M社の興味・関心を呼び起こす事が出来なかった事と思います。目に見えないものですが、"御縁"も"タイミング"も自らの手で作り出す事が出来るのだ、と言う事を、今回の件を通してTさんから改めて教えて頂いた様な気がします。
これから海外への転職をお考えの皆さんも、先ずは『足下を掘れ、そこに泉あり』との言葉の如く、今従事されている仕事、職場において、しっかりと経験を重ね実力を培っていらっしゃれば、いざと言う時に必ず"御縁"も"タイミング"も呼び寄せられるのだと思います。