食の豆知識

杉崎 直

第四回
「冬の冷えと乾燥に負けない「食」の豆知識」

杉崎 直
(一般社団法人 日本フードアナリスト協会 認定講師)

はじめまして、日本フードアナリスト協会 認定講師の杉崎直(すぎざきなお)と申します。
春夏秋冬シリーズでお届けしてきました『「食」の豆知識』も今回の冬編で最終回となります。
最後を飾る今回は、『冬の冷えと乾燥に負けない「食」の豆知識』と題し、お話をしたいと思います。

寒さも本番のこの季節、何を着ても、何枚重ね着しても「寒さ」や「冷え」に悩まされてしまう方はいらっしゃいませんか?
それってもしかして「冷え性」なのかも?

冷え性で困るのは「寒い」という感覚よりも体内で起こる免疫力や代謝能力の低下です。
つまりインフルエンザや他の病気にかかりやすくなり、疲労感が蓄積したり、シミ、タルミ、乾燥などの肌荒れを引き起こしたりしやすくなるのです。更には、基礎代謝が落ちると、今までと同じ生活をしていても太りやすくなります。
冬太りの原因は、こんなところにもあったのですね。

そこで免疫力や代謝を上げて、冬の冷えや乾燥に負けないための「食の豆知識」を2つご紹介しましょう。

体の中から温める!冷え性を食事で改善!!

たんぱく質多めの食事をしましょう!

たんぱく質は本来、体の筋肉などを作る栄養素ですが、多めに摂ると胃は消化のための消化酵素を出さなければなりません。実はその時、胃が激しく動いて、エネルギーを発生させるのです。また、たんぱく質は最終的に体の中でアミノ酸に分解されますが、肝臓でアミノ酸が別の物質に分解される時、熱を発生させるのです。
つまり、たんぱく質を多めに摂ると、胃と肝臓から発生した熱量により、体の中から温まるというわけなんです!

また「美肌」にも必要なのが実は「たんぱく質」なんです!なぜなら肌細胞はたんぱく質によって作られているからです。肌のハリを保つコラーゲンも実はたんぱく質で作られているのですよ。
また、たんぱく質は栄養素を送り届ける血液の成分にもなります。不足すると、新しい細胞が生まれにくくなってしまい、肌のターンオーバーにも悪影響を及ぼします。だからこそ冬にたんぱく質をしっかり摂ることが重要なのですね。
しかもたんぱく質を含む食材の中には、加えてαリノレン酸やEPA、DHAを含む食材があります。これらの成分は、水分の蒸散やアミノ酸の流出を予防することから、乾燥から肌を守ってくれるのです。まさに一石二鳥です!

さぁ、冬だからこそ、肉や卵、魚、大豆製品などの良質なたんぱく質を、毎食、積極的に取り入れていきましょう!

たんぱく質を含む食材 たんぱく質に加えて
αリノレン酸やEPA、DHAを含む食材
植物性
たんぱく質
枝豆、おから、大豆、
豆乳、納豆、木綿豆腐、里芋
くるみ、黒豆、
インゲン豆(キドニービーン)
動物性
たんぱく質
肉、魚、牛乳、ヨーグルト、
プロセスチーズ、あさり、うに
サンマ・アジ・イワシなどの背中の青い魚、
イナダ・ハマチ・ブリなどといわれている
出世魚、マグロ(トロ)、タイ

腸を温めて免疫力アップ!

次にオススメするのが、「第二の脳」とも言われる『腸を温める!』ことです。腸が冷えると体の内側から冷えてしまい、血流が悪くなります。そのため、更に腸の動きも悪くなり、結果、悪玉菌が増えてしまうのです。
腸をあたためる方法もいろいろありますが、簡単にすぐできるイチオシの方法をご紹介します!

ホットヨーグルトで腸内環境を改善しましょう!!

腸の中は消化酵素が活発に動くように、だいたい40度ぐらいの温度を保っています。
ですから朝の起きぬけの体には「『白湯』をゆっくりと飲むと良い」と言われているのです。では『腸活』の旗印とも言うべき『冷たいヨーグルト』ってどうなのでしょうか?実は、朝一の冷水と同じ理由で、腸を冷やして動きを鈍らしてしまうのです。そこで『ホットヨーグルト』がオススメです!

ヨーグルトをレンジで40度ぐらい(100g/600Wで約50秒)まで温めて食べると、ビフィズス菌や乳酸菌が活性化します。普通に食べるより腸内で活発に動くため、腸内環境が改善され、便秘解消やダイエット効果も高まります。
勿論、善玉菌が増えて腸内環境が整えばお肌の調子もグンと上がりますよ!

さて、『冬の冷えと乾燥に負けない「食」の豆知識』は、いかがでしたか。今回で私のコラムも最後となりますが
これまでお読み頂き、本当にありがとうございました。私たちの体は、自分が食べたものからしかできていません。
「食べることは、生きること」です。粗末にせず、良く味わって、感謝の思いで食事を楽しみましょう。
一年間ありがとうございました。またいつかお会いできる日まで。

杉崎 直

一般社団法人 日本フードアナリスト協会 認定講師

杉崎 直

フードアナリスト®とは、「食の情報」の専門家。
食材、飲料、食文化など、食を取り巻くあらゆる情報を受信、収集し、読み解き、発信する食の情報を扱うプロフェッショナルです。

お仕事をお探しの方

企業のご担当の方

会社概要

採用情報