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そうなんだ!豆知識 Vol.4

訪れる季節との良好なコミュニケーション

新年を迎えたと思ったのもつかの間、早くも2月ということで、4日には立春。時の過ぎる音さえ聴こえそうなその速さに驚かされる。

2月という季節は、実際には、まだまだ寒さが厳しい季節なのだが、立春は、立夏、立秋、立冬と並んで、新しい季節の到来を知らせてくれる節目として、昔から大切にされてきた。まさしく春がそこまで来ていることを教えてくれる。

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そもそも「季節を分ける」ことを意味する節分は、立春だけでなく立夏や立秋、立冬の前の日を指す。旧暦で新しい年の始まりにあたる「立春」の前日の節分がもっとも重要だとされたため、節分というと2月という形で残ったようだ。
最近コンビニエンスストアで、節分の時に、その年の恵方(吉方位)に向かって食べる、いわゆる恵方巻きという太巻きがすっかりポピュラーになってきている。そこここのコンビニエンスストアで、大きな恵方巻きのポスターやPOPを目にすることは、もはや当たり前といった感がある。ちなみに2010年の恵方は西南西!

元来、関西で行われていたこの風習が、関東でも習慣化しつつある。何がきっかけだったのだろう。なんと大阪の海苔問屋共同組合が、海苔の販売促進として始めたイベントがこの恵方巻きブームのきっかけだったいわれている。巻き寿司は「福を巻き込む」ことに由来し、切らずに食べるのは「縁を切らない」に通ずるとの理由があるそうだ。更に、7種類の具材を使っているのは、七福神にちなんでというから、「福」を呼び込む要素の塊とでもいえるかもしれない。見た目も迫力あり。ちょっと買ってみようかなという気をおこさせる。色鮮やか、形もユーモラス、POPにも惹かれる、となるとノンバーバルコミュニケーション大活躍である。

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2月のもう1つの大イベントのバレンタインデーも同様で、チョコレートメーカーが販売促進策としてチョコレートを贈る習慣を定着させたことは、有名な出来事である。

このように、一大ブームも本当にちょっとしたことが始まりといったケースが意外に多い。今までは習慣化されていなかったものが、至るところで定着し、急に当たり前になる。いわゆる話の種になりやすいもの、コミュニケーションツールとして面白いものがブームを生む。

言葉にも同じようにブームがある。流行り言葉が定着して、皆が使うようになった言葉が沢山ある。例えば「~系」「~族」最近では「~嬢」など。明らかに火付け役はテレビや雑誌だろう。少し前に頂点を極めた「萌え系」や「ヒルズ族」、今でも健在な「アキバ系」などは代表格ともいえるかもしれない。人は繰り返し目にし、耳にしたものは、無意識のうちに日常的なものとして受け取るようになる。そして年齢が若ければ若いほど、日常で使ってみようとする。若者言葉といわれるものは、このようにして仲間の間に定着し、やがて以前からあったもののように市民権を得ていく。更に流行り言葉は、使っている者の間に連帯のようなものを産み出していく。photoそれ故、「うざい」であるとか「ヤバイ」「やりぃ」といった言葉は、親の心配とは反対に増殖を続ける。それは、気持ちが伝わりやすいからだ。お笑い番組といわれるバラエティーや漫画が根強い人気であるのは、「分かりやすい」「面白い」にプラスして「気持ちが伝わりやすい」といったことが非常に重要であるからだろう。

恵方巻きのように、昔からの伝統行事的なものが、新たに脚光を浴びるようになり、とても自然な形で、良い風習が新しい形で定着するということもあれば、日々変化し、形を変えて、いずれ消えて行ってしまう言葉も多い。大切に育まれてきた貴重な言葉そして「気持ちが伝わりやすい」永遠に伝えて生きたい言葉を大切にしたい。


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プロフィール
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芳賀 日登美
社会言語学修士、国際コミュニケーション修士。
2008、2009年筑波大学大学院システム情報工学研究科(MBA・MPPコース)非常勤講師。
リーダーシップ担当。
経済産業省「アジア消費トレンドマップ研究会」コアメンバー。

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