了解しましたはNG?間違いやすいビジネス敬語

了解しましたはNG?間違いやすいビジネス敬語

目次

敬語を正しく使うことはビジネスマナーの1つですが、日頃正しい敬語と思って使っている言葉の中には、間違って使っている表現があるかもしれません。社会人として正しい敬語や言い回しを使うことにより、取引先やビジネスパートナーに与える印象も変わってきます。 今回は間違いやすい敬語や言い回しについて、正しい使い方をご紹介します。

よく使われがちな間違った敬語

よく使われがちな間違った敬語

日頃よく使う挨拶や応答の中に、目上の方やお客様に対して使うのは失礼に当たる言葉がいくつかあります。その中でも、特によく使われている表現を取り上げました。

了解しました、了解です
返答の際に使われることが多い言葉ですが、上司や取引先などに使ってはいけないという風潮があります。「承りました」「承知しました」「かしこまりました」を使うようにしましょう。

すいません
「すみません」の口語表現ですが、「すみません」も敬語ではないので、目上の方やお客様に謝罪する際には「申し訳ございません」「申し訳ありません」を使いましょう。相手に依頼する際には「恐れ入りますが」と切り出すと敬意が伝わります。

ご苦労様です
「ご苦労」は目上から目下に対して用いられる傾向が強く、特にビジネス上では目上に対して用いないことがマナーとして確立しています。「お疲れ様です」を使いましょう。

お座りください
「お~ください」は尊敬表現ではあるのですが、中には犬のお座りを連想する方もいますので、ビジネスシーンでは「お掛けください」の方が適切です。

どうしますか
「どうする」には敬意が含まれていないため、これも目上の方に対しては「いかがいたしますか」「いかがいたしましょうか」を使いましょう。

ご一緒します
「一緒に行く」ことを丁寧に表現した言葉です。謙譲語ではありませんので、上司から「一緒に行くか?」と誘われた際には「ご一緒させていただきます」「お供させていただきます」が適切な敬語です。

拝見されましたでしょうか
相手の行動には謙譲語は使いませんので、正しくは「目を通していただけたでしょうか」です。

注意したい言い回し

注意したい言い回し

敬語のつもりでも間違った言い回しを使っていることがあります。注意したい言い回しを取り上げましたので、仕事上で使っていないか思い返してみてください。

(社外の人に)○○社長が
社外の人に対しては、自社の社長や役員であっても社内の人間の名前を呼び捨てにするのが一般的で、敬称をつける必要はありません。社内の人間は身内のため、敬称や役職名は不要です。

わが社
社内の会議などでは使っても問題ありませんが、外部に対して使う場合は「弊社」「当社」「小社」「私ども」といった言い方を使いましょう。先方に対しては、「御社」「貴社」を使ってください。なお口語は「御社」、文語が「貴社」です。

今、お暇ですか
上司や取引先に対しては失礼な言い方で、絶対にNGです。自分のために、相手に時間を取ってもらいたいわけですから、「今、お時間よろしいでしょうか」と言うべきです。より丁寧に「お忙しいところ恐縮ですが、今、お時間よろしいでしょうか」と、相手への気遣いを見せることも大切です。

まとめ

日頃、自分では敬語だと思って使っている言葉の中に、正しい敬語ではない言葉はありませんか。完全な敬語ではなくても、日頃から使いがちな間違った敬語をいくつか直すだけでも相手の受け取る印象が違ってきます。
敬語は相手に対して自分の敬意を示す方法の1つです。注意されないから直さなくても大丈夫ではなく、自分が相手の立場であれば、どちらの言葉を使ってもらうと良い印象を受けるかを意識してみましょう。
細かいことかもしれませんが、敬語の使い方からもビジネスマナーができているか、信用できる相手かどうか判断されることがあります。細かな敬語でもきちんと使いこなせれば、自分の印象を良くするだけでなく、社員教育をしっかり行っている会社だという印象を与えることにもつながります。
ビジネスマナーの1つとして、正しい敬語の使い方を身につけることをおすすめします。

SNSでシェアする

  • ツイートする
  • facebookでシェアする
  • LINEで送る
  • LinkedInでシェア
  • はてなブックマーク

SNSでシェアする

  • ツイートする
  • facebookでシェアする
  • LINEで送る
  • LinkedInでシェア
  • はてなブックマーク