早く転職したい。失敗や後悔をしないための転職のポイントは？

「逃げ出す」転職に、成功例はない

「転職したい」と思っていても、必ずしもうまくいくとは限りません。キャリアアップを目指したはずが、逆にキャリアダウンになってしまった、という声を聞くこともあります。転職の成功と失敗。その違いは一体どこから来るのでしょうか。大事なことは「逃げ出す」転職に、成功例はないということです。転職を考える時、まず今の自分の状況を冷静に見つめ直すことが必要です。

何が転職の成功と失敗を分けるのか

転職するとき、重要なことの一つに「タイミング」があります。多くの場合、今の会社に不満があったり、今ひとつ活躍できていないと感じたりするときに転職を考えるのではないでしょうか？しかし、そんな時はネガティブな思いが、考え方だけでなく、行動や発言にも表れてしまっているのです。このような状態にある時期は転職の良い「タイミング」ではありません。これまで数多くの転職希望者に会ってきた経営者や面接官なら面接で鋭くそれを見抜きます。
今の仕事が充実していると感じている人は、気力や体力ともに充実しているオーラが出ています。このような状況なら、転職したとしても同じように勢いに乗って仕事ができるでしょう。ネガティブな感情を追い出して前向きに仕事に取り組める。これが、転職成功の「タイミング」です。今自分の状態はどちらに近いか、もう一度考えてみてください。転職したいという気持ちだけがはやって、実はネガティブなことばかりが頭を占めている自分がいたりはしませんか。

逃げ出してばかりでは、結局自分は磨かれない

今の職場に対する不満も含めて、状況を変えたいと強く願い行動に移したか？そして結果が出せたか？ということを考えてみてください。「転職すれば何とかなる」と考えていると転職は失敗に終わるかもしれません。今の状況から「逃げ出す」だけの転職は職場が変わったとしても自分を成長させることができず、結局同じことの繰り返しになって後悔してしまうことが多いのです。逆に「自分で何かを変えたい」「そのために自分ができることに取り組む」という姿勢があれば、面接でもその意志を伝えることができ、結果として自分を生かす転職につながるでしょう。

後悔しない転職の3つのポイント

転職はこれからの人生を大きく変えるかもしれない重要な転機でもあります。転職するからには後悔はしたくない。だからこそ転職を決めるとき、考えておきたいことがあります。

1.一時の感情に流されて退職を決めない
はやる気持ちを抑えて、自分のために、自分をいろいろな面で支えてくれた人たちのためにも一度心を落ち着けて冷静に、客観的に今の自分の状況を見つめ直しましょう。

2.今の会社が嫌というだけで辞めない
自分では気づかないネガティブな面が、本来の自分の良さを消してしまい、転職活動が難航するかもしれません。

3.退職に向けて、きちんとした計画を立てる
自己都合か、会社都合かによって違いはあっても、退職や転職にはかなりのエネルギーが必要です。やみくもに動き回ってもいい結果にはつながりません。

後悔しない、納得できる転職にしたいものです。そのためにもネガティブな感情ではなく、あくまで前向きな気持ちで転職できるように今の自分の状況を見つめ直すことから始めましょう。

プロフィール

I.S

入社10年目、アカウントセールスを経てスタッフコンサルタント主任

数年前に取得したキャリアカウンセリングの資格を生かし、多くの求職者のお役に少しでも立ちたいと思っています。

趣味	オルガン演奏
好きな言葉	臨機応変
口癖	なるほど
将来の夢	一人でも多くの方のキャリアカウンセリングをすること