CROSS TALK 01 クロストーク 01

人材派遣部門(事務・オフィスワーク領域)の法人営業・人材コーディネーターとして活躍している二名のクロストーク。
共に新卒で入社し、現在は支店長・副支店長としてチームを牽引する二人が、人材業界で働く魅力ややりがい、苦悩の部分まで、仕事の“リアル”を語り合います。チームでの連携術から、リーダーとして牽引・創造する組織文化まで、リアルなストーリーをお届けします。

Manpower

事務・オフィスワーク領域/人材派遣

T.S

支店長 / アカウントセールス
(2017年入社)

2017年にマンパワーグループへ新卒入社。入社1年目から新規開拓営業を経験し、2年目には新規支店の立ち上げに参画。2020年より支店長に就任。現在は大宮・宇都宮拠点のプレイングマネージャーとして、営業活動とメンバー育成を担う。

K.M

副支店長 / スタッフコンサルタント
(2008年入社)

2008年にマンパワーグループへ新卒入社。人材コーディネーターとしてキャリアをスタートし、企業と派遣スタッフのマッチングや求人広告の作成・集客などを担当。2023年に産休・育休を取得し、2025年5月に復職。現在は副支店長としてチームマネジメントを担いながら、育児と仕事の両立に取り組んでいる。

法人営業と人材コーディネーターの連携術

チームでの協業と「介在価値」の追求

法人営業と人材コーディネーター、それぞれの専門性

Qお二人の現在の仕事内容と役割を教えてください。

K.M

私は人材コーディネーターとして、主に求職者の方へ向けた求人のご案内や求人広告の作成を担当しています。また、企業に対しスピーディーな対応が求められる際には、法人営業に代わって直接企業へ人材のご提案をすることもあります。

T.S

私は法人営業として、新規開拓営業や企業に向けた人材・サービスの提案、派遣スタッフの就業決定後の定期的なフォローまでを幅広く担当しています。

2020年からは支店長として、メンバーのマネジメントにも携わり、現在は小規模支店と中規模支店、2つの支店の支店長としての業務を対応しています。大変なこともありますが、その分やりがいや仕事の面白さも2倍に感じていますね。

K.M

私はT.Sさんとは逆で、支店規模の大きな支店に所属しています。副支店長として、人材コーディネーターの業務に従事するメンバーを取りまとめています。支店長や他の副支店長と連携しながら、営業メンバーとも積極的にコミュニケーションをとり、人材育成にも携わっています。

T.S

メンバーの数や役割も所属している支店の規模よって全く違いますよね。大規模支店と小規模支店、どちらにも難しさや面白さはあるので、ぜひ皆さんにもご経験いただきたいですね。

「2人1組」で生み出す介在価値と、本質のための「良き衝突」

Q法人営業と人材コーディネーターは日常業務でどのように連携していますか?

T.S

常に「2人1組」という意識で、密に連携しています。出先からは電話、帰社後は対面で、かなりフランクにコミュニケーションを取り合っていますね。企業から新しい依頼を受ければ、すぐに人材コーディネーターに共有し、「この条件に合う方はいませんか?」と相談しています。

K.M

法人営業は外出していることが多いため、私たち(人材コーディネーター)が「先を読む」ことを大切にしています。法人営業からの連絡を待つのではなく、こちらから必要な情報を先に取りに行く意識を持つ。先回りをして仕事を進めることが、マッチングのスピードと質を高めるポイントです。

T.S

実は、良好な関係性ばかりではなく、意見がぶつかることもあります。私たち(法人営業)が企業からお任せいただいた求人に対し、人材コーディネーターから「この条件では人材の提案が難しいです」と言われることも珍しいことではありません。そこから「どのような条件なら人材提案が可能か」「この条件を緩和するので探してほしい」といった、お互いの本気の「交渉」が始まります。

K.M

お互い「企業にマッチした人材を紹介したい」「求職者にぴったりの仕事を紹介したい」という強い想いを持っているので、衝突することもたくさんありますが、逆に法人営業の存在に助けられることも非常に多いです。私たちの介在価値は、求人票の条件だけでは伝わらない「生の声」をお届けすること。法人営業が企業の担当者との雑談の中で得た「オフィスの雰囲気」や「実際に働いている派遣スタッフの声」といったリアルな情報こそ、求職者の方が本当に知りたい情報であり、それを私たちが介在して伝えることに大きな意義を感じています。

T.S

遠慮があっては、企業と求職者双方にとっての本質的なマッチングは生まれません。ですから、支店長としてメンバーには、良い衝突は恐れずに「どんどん意見を言い合おう」と伝えています。

入社の決め手は「人」 逆境を乗り越え、キャリアを築く

Qお二人の入社の経緯と、キャリアの転機について教えてください。

K.M

私は2008年の入社です。当時は地元福岡での就職を考えており、業界は絞っていませんでした。その中で、マンパワーグループの面接を受けた際、採用担当のレスポンスが驚くほど早く、非常に親身になってくださったのがとても印象に残りました。「こういう方々と働きたい」と感じたのが入社の決め手です。

キャリアの転機は、入社直後に起きたリーマンショックです。求人が激減する中でも何とかしたいという想いで、仕事を探す方々に寄り添い、可能性を一緒に探し続けました。このときの経験が、今の「人を支える」仕事観の土台になっています。

T.S

私は2017年の入社です。学生時代、バックパッカーとして世界を旅した経験から「思考の多様性」や「人との関係構築」に強い関心を持つようになり、その思いを軸に人材業界一本で就職活動を進めました。最終的には「誰と働くか」にこだわり、内定者懇談会で出会った「同期」や、当時、最終的にどこの就職先に決定するかを迷っていた自分を最後まで待ってくれた「採用担当」に惹かれて入社を決めました。

キャリアの転機は、入社から支店長になるまでの4年間です。1年目は既存顧客を持たない新規開拓部隊、2年目からは新規支店の立ち上げと、社内ベンチャーのような環境で経験を積みました。4年目に支店長になった直後にコロナ禍となり、求人が激減しました。在宅勤務を導入する企業が増え、人事担当者と直接接触できる機会も減少。それまでの営業手法では求人獲得が難しくなる中、企業側のニーズも「即戦力」「在宅対応可能な人材」などへと変化し、従来の提案では通用しないという大きな課題に直面しました。前例がなく正解もわからない中でしたが、法人営業も人材コーディネーターも役割の垣根なく全員で駆け抜けました。この経験が、今の自信に繋がっています。

リーダーとして創っていく「長期的なビジョンを描ける」環境と、「人間的成長」が叶う場所

Qチームの雰囲気と、未来の仲間へのメッセージをお願いします。

T.S

私の支店では、子育て中のメンバーが多く在籍しています。朝夕の子どものお迎えなど、各々のタイミングを優先しながら働ける環境を整え、フレックスタイム制も活用しています。これは、私自身が両親共働きで寂しかった経験から、自分がチームを持つ際は「仲間が家族を大切にしながら、安心して働ける職場」をつくりたいと決めていたからです。

K.M

私は育休から復職したばかりです。子どもの体調不良など、自分がコントロールできないことも多いため、その日その日で優先順位をつけ、完璧を目指さないよう気持ちのバランスを取っています。復職して痛感したのは、後に続く人たちが「長期的なビジョン」を描ける組織にする重要性です。まずは自分自身から仕事を周りに託し、皆で成長できる職場を創ることを意識しています。

T.S

マンパワーグループの社風を一言で表すなら「圧倒的な安心感と誠実さ」だと思います。人のために動くことを厭わない、良い意味で「世話好き」な人が多く、仕事で辛いことがあってもこのメンバーだから頑張れる。そのような安心感があります。

K.M

特別な経験は必要ありません。この仕事では、自分が知らなかった業界、職種、様々なバックグラウンドを持つ人々と深く関わります。その多様性に触れることが、自分自身の成長につながる。それが「人間として成長できる」というこの仕事の一番の魅力だと思います。