CROSS TALK 03 クロストーク 03
ケアサービス事業部の「介護」と「保育」。それぞれの領域を率いる二人の責任者。 共に同業他社での経験を持つ彼らが、なぜマンパワーグループで「新規事業の立ち上げ」という挑戦を選んだのか。
社会課題への使命感とともに、いまの舞台で新規事業を創造するリアルな姿をお届けします。
Manpower
ケアサービス
福祉(介護・保育)領域/人材派遣
S.K
保育士派遣事業 責任者
(2019年入社)
2019年にマンパワーグループへ中途入社。広告・不動産業界を経て人材業界へ転身し、前職では介護士派遣を担当。入社後も介護士派遣事業に従事し、2023年からは「保育士派遣サービス」の立ち上げに参画。現在は同事業の責任者として、サービスの拡充と運営に取り組んでいる。
S.M
介護士派遣事業 首都圏エリア 責任者
(2019年入社)
2019年にマンパワーグループへ中途入社。ケアサービス事業部の立ち上げメンバーとして参画。学生時代に介護士として5年間現場を経験し、「介護の現場に目を向ける人を増やしたい」という想いから、卒業後は介護人材の派遣事業に従事。マンパワーグループへ入社後は名古屋・関西・九州エリアを歴任し、現在は首都圏エリアの責任者として事業運営に携わっている。
0から1の事業創造と、
一気通貫で向き合う専門領域のリアル
部長セッション
「介護」と「保育」、それぞれの現場に向き合うから見えるもの
Qお二人が担当する「介護」と「保育」、それぞれの特徴を教えてください。
「介護」領域の最大の特徴は、求職者の約半数が「無資格・未経験」であることです。そのため、介護以外の仕事、例えば接客業などと並行して職を探されている方に対し、「介護」という仕事の魅力をどのように伝え、この道を選んでもらうかが非常に重要になります。
「保育」領域は対照的で、求職者の約9割が「有資格者」です。もともと保育士として就業されており、結婚・出産・育児などのライフイベントを機に一度職場を離れざるを得なかった方が、再び保育の仕事に戻りたいと再就職先を探しているケースがほとんどです。私たちの役割は、求職者の方からの「扶養内で働きたい」「短い時間・日数で働きたい」といった働き方のリクエストに応えることができる職場を見つけ出すことです。
介護士派遣の大きな特徴は、一気通貫型の営業スタイルです。求人にご応募いただいた方の登録から、施設・病院への人材の提案・職場見学・就業後のフォローまで1人の営業が一貫して担当します。
保育士派遣も一気通貫型という点は同じですが、最も苦労するのは“求職者の希望条件にマッチする求人を見つける”ことです。「短時間勤務」や「扶養内勤務」といった条件で働くことができる保育園は限られており、希望に合致する求人を見つけることは容易ではありません。少人数体制で運営する保育所も多く、休みを取りづらい職場環境もあります。こうした状況が、子育てや家庭の事情がある方にとって仕事を続けられなかった要因です。だからこそ、私たちが施設と丁寧に交渉を重ね、求職者の希望にマッチした求人を獲得することが非常に重要です。働き方に制限があり、ご自身では求人を探す時間が取れない方も多くいるため、私たちが介在することで、求職者の不安を取り除き、安心して働ける環境を提供できます。
「一気通貫型」だからこそ可能な、人と人との深いマッチング
Qケアサービス事業部の「一気通貫型」スタイルの強みは何ですか?
「一気通貫型」と聞くと、幅広い業務を担当するため大変そうに思われるかもしれません。しかしこのスタイルには、求職者の方との出会いから職場への定着まで、すべてのプロセスに責任を持てるという大きなメリットがあります。だからこそ私たちは、あえて一気通貫型を採用し、担当者自身が最後まで伴走できる営業スタイルを大切にしています。
介護や保育の現場は職員数が少なく、コミュニティも密接なため、人間関係が働きやすさに直結するという特徴があります。
一気通貫型の営業スタイルだからこそ、私たちは条件だけでなく、現場の指揮命令者の「人柄」と、求職者の「性格」が合うかどうかといった深いレベルでのマッチングを追求できます。これが私たちの最大の強みであり、求職者の皆さんに長く働いていただく秘訣です。
介護も保育も、単に条件だけで決められる仕事ではありません。求職者の生活背景や家庭環境まで深く理解しなければ、良いマッチングは実現できません。現場を知り尽くした営業担当が、現場のリアルを伝えながら提案を行うことで、職場環境のミスマッチを防ぎ、求職者の長期的な就業を支援することが可能になります。
新規事業ということもあり、これから創っていく仕組みも多く、挑戦と試行錯誤の連続です。それでも、様々な挑戦を許容し、投資してくれる環境があることに日々感謝しています。
社会課題への使命感と、「0から1」への挑戦
Qなぜこの道を選び、競合他社からマンパワーグループへ転職されたのですか?
私の原点は、学生時代に5年間介護士として働いた経験にあります。現場で障がいを持つ方々が直面する社会のバリアを目の当たりにし、強い問題意識を持つようになりました。私のミッションは、単に介護士を増やすことではありません。介護の仕事を経験することで「福祉的な目線を持った人材」を社会に増やしていきたいという想いがあります。
私は広告や不動産など、異業種での経験を経て人材業界に入りました。この業界では「人」という無形の商材を扱います。自分の思考やコミュニケーションがダイレクトに結果に繋がるその面白さに強く惹かれました。
マンパワーグループへ移籍したのは、「人手不足」という社会課題に本気で向き合い、新規ビジネスを立ち上げている「スタンス」への共感からです。また、大手企業ならではの「投資力」にも強い魅力を感じました。この場所なら、もっとビジネスを拡大させていくことができると感じました。
私も同じ意見です。入社後、しばらくは介護士派遣事業に携わっていましたが、2023年に「保育領域の新規事業立ち上げを任せたい」と辞令を受け、保育士派遣事業の立ち上げに参画しました。保育士という仕事に関する知識も、近隣の保育施設に関する情報も何もない、まさに“0から1”の挑戦でした。
地図を見ながら訪問リストを手入力するところから始める挑戦。売上の立ち上げに苦労しながらも、マンパワーグループは長期的な目線で事業に投資し、私たちの取り組みを信じてくれました。その「懐の深さ」が、事業を軌道に乗せる大きな力になったと感じています。
「挑戦」と「革新」。社会貢献の意志を持つ仲間を待つ
Q未来の仲間へのメッセージをお願いします。
保育士派遣事業を一言で表すなら「挑戦」です。2023年の事業化から、速いスピードで事業を拡大しています。早くから活躍するチャンスは他部署と比べても多いと思います。若いメンバーが多いため、メンター制度など横や斜めの繋がりを大切にしています。
介護士派遣事業は「創造」や「革新」という言葉が合いますね。無資格・未経験の方にフォーカスするという戦略が成果につながり、常に新しい手法を確立しているフェーズです。
求めているのは、やる気以上に、“人の話にしっかり耳を傾け、人に寄り添える力”を持つ方です。
そうですね。社会貢献への強い意志と、0から1を生み出すフェーズを楽しめる「チャレンジ精神」を持った方と一緒に働きたいと思っています。社会の課題解決に貢献しているという確かな手応えが、私たちの原動力です。





S.M