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調査データ

入社2年目までの若手社員の本音、「今の会社で定年まで働きたい」は3割未満。早期離職を防ぐために知るべきこととは?

2019年2月19日

「新規学卒就職者の離職状況」(厚生労働省)によると、入社3年以内の大卒者の離職率は依然として3割程度を推移し、若手社員の早期離職が引き続き企業の課題となっています。そこで、マンパワーグループは、入社2年目までの転職経験がない正社員男女400名を対象に、「現在の会社で定年まで働きたいか」「働き方に求めることは何か」を調査しました。若手社員の採用活動の参考にしてみてはいかがでしょうか?

調査時期
2019年1月
有効回答
400人

目次

若手社員の7割以上が「現在の会社で定年まで働きたくない」と回答

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入社2年目までの転職経験がない正社員男女400名に「現在の会社で定年まで働きたいか」と質問したところ、全体の7割以上が「働きたくない」(72.3%)と回答しました。新卒で入社した会社で「定年まで働き続けたい」と考えている若手社員は、全体の3割にも満たず、将来転職を見据えている若手社員が多いようです。

若手社員の約4割が、1〜3年程度で離職を考えている

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それでは、「現在の会社で定年まで働きたくない」と回答した人は、今後、何年その会社で働きたいと思っているのでしょうか。「3年程度」(20.1%)、「1年程度」(19.4%)、「2年程度」(12.1%)が全体の約4割を占め、1〜3年程度で離職を考えている傾向にあることがわかります。また、「5年程度」(9.7%)、「10年程度」(7.3%)と、節目の時期に転職を考えている人もいるようです。

定年まで働きたい理由は「給与が安定している」「辞める理由がない」が上位

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定年まで働きたいと回答した人にその理由について聞いたところ、トップ3は、「給与が安定している」(55.0%)、「辞める理由がない」(53.2%)、「福利厚生が充実している」(38.7%)となっています。給与や福利厚生など、生活を安定させる要素は大きなポイントとなるようです。また、「大手だから安心」(33.3%)、「人間関係が良い」(30.6%)、「今の仕事が好きだから」(23.4%)など、企業のネームバリューや職場の人間関係、仕事のやりがいも大きく関係しているようです。
また、転職に対する抵抗感については、入社1年目の社員の27.6%が「抵抗がある」と回答したことに対し、2年目は17.0%に減少していることから、入社2年目になると転職への抵抗が下がる傾向にあることがわかります。

将来やってみたい働き方は、在宅や時短などの柔軟な働き方

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「将来やってみたいと思う、興味がある働き方」のトップ3は、「在宅勤務」(46.8%)、「時短や日数限定の勤務制」(45.0%)、「フレックス勤務」(40.8%)となりました。それぞれ全体の4割以上が「やってみたい」と回答しており、ワークライフバランスに合わせた柔軟な働き方ができる環境を求めているようです。
また、政府主導での副業解禁施策が進められている状況があるためか、「副業」(36.0%)に興味を持つ人も3割を超えています。

早期離職対策には、将来の働き方や職場環境の整備などもポイントに

今回の調査では、入社2年目までの正社員男女の7割以上が「現在の会社で定年まで働きたくない」と考えていることがわかりました。また、そのうちの半数以上が、「入社1〜3年」で離職しかねない状況があることも見えてきました。

一方、「定年まで働きたい」と考えている若手社員は、給与や福利厚生などにおける「安定性」を重視しているようです。大手企業と中小企業では経営規模が違うため、給与や福利厚生などの条件面を充実させることは難しいかもしれませんが、職場の人間関係や将来的に柔軟な働き方ができる環境を求める若手社員も多く、環境整備に注力することが早期離職を防ぐポイントとなりそうです。

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