部下とのコミュニケーションにテレワークが与えた影響は?管理職の6割が「影響あり」と回答

2020年11月30日

新型コロナウィルスの感染拡大防止対策としてテレワークを取り入れ、「新たな働き方の制度」として継続を視野に入れている企業は少なくはありません。
そこで、マンパワーグループでは、20代~50代の管理職の男女400名を対象に、テレワークでのコミュニケーションやツールについて実感していることについて調査を実施しました。
テレワークで生産性をアップするためには、円滑にコミュニケーションが取れる体制づくりやツールやシステムなどの環境整備が必要不可欠といえます。管理職のリアルな声を知り、働く制度・環境整備の参考にしてみませんか?

管理職の6割超が、部下とのコミュニケーション面でもテレワークの影響を実感

テレワークで部下の管理をする際コミュニケーションに影響はありましたか

20代~50代の管理職を務める男女400名に、テレワークで部下の管理をする際のコミュニケーションへの影響について聞いたところ、「影響があった」(10.5%)「やや影響があった」(53.8%)の回答を合わせると、6割超が何らかの影響を感じているようです。

同じ職場で働いているのと違い、仕事の進捗や成果などが把握しづらい点や、気軽に声を掛けられない点などに、管理のしづらさを感じているようです。さらに、部下の精神面のケアや教育・管理などに難しさを感じるケースも多々あるようです。

■「影響があった」「やや影響があった」

・直接会えないため、効率よく業務を行えているか十分に管理できない(男性・42歳)

・実際の姿が見えないので評価しにくい(男性・50歳)

・感情が読み取りにくく、本音を引き出しにくい(男性・28歳)

・ほんの一言、確認がしたい時にも、リアルタイムでの確認ができない(女性・29歳)

・顔を合わせないので、仲間意識が醸成しづらい(女性・37歳)

・コミュニケーションは必要最低限で、精神面のケアまでできなくなった(女性・34歳)

・あまり踏み込みすぎれば不信感を抱いていると思われるため、距離感の取り方が難しい(男性・40歳)

一方、「特に影響はなかった」(35.8%)と回答した人は、積極的に密なコミュニケーションが取れるように工夫しながらツールを活用しているケースが多いようです。

■「特に影響なかった」

・頻繁に短時間会議や雑談タイムを設けたので、影響はなかった(37歳・女性)

・仕事の成果が把握できるので、特に問題はないと感じた(男性・49歳)

・毎日、メールやオンライン会議などで話していたので影響はない(女性・54歳)

・普段からコミュニケーションツールを利用しているので、あまり変わらない(男性・43歳)

・ハングアウトなどを使い、オンラインで相手の顔が見えるようにした(男性・51歳)

・全くやりとりがない日もあるため、業務上の必要がなくても連絡を取り合うように意識した(女性・31歳)

最も使われているコミュニケーションツールは、顔が見える「テレビ会議・ビデオ会議」

テレワークの際、何のツールを使って部下とコミュニケーションを取っていますか

テレワークにおいて、何のツールを使って部下とコミュニケーションを取っているか聞いたところ、顔が見える「テレビ会議・ビデオ会議」(59.3%)が最も多い結果となりました。また、「少人数のオンラインミーティング(3~9人)」(49.0%)も5割近くを占めています。

「Eメール」(53.8%)、「電話」(47.0%)、「テキストでのオンラインチャット」(33.3%)をうまく活用しつつも、直接の会話を大切にしながら、職場と変わらない顔を合わせたコミュニケーションを心がけているようです。

テレワーク中のチームの生産性、管理職の半数が「変わらない」 と回答

テレワーク中のチームの生産性はどうですか

テレワーク中のチームの生産性について聞いたところ、「変わらない」(52%)との回答が半数を占める一方、「低下している」(30.8%)が「向上している」(17.3%)を上回る結果となりました。
それでは、管理職はどのようなことに課題や不安を感じているのでしょうか?

テレワーク中の部下の管理で、不安に感じていることとは?

テレワーク中の部下の管理で、不安を感じていることについては、仕事の進捗管理、業務の遂行状況の管理、評価や教育を挙げる声が多く見られました。

■仕事の進捗管理に関する不安

・進捗報告がないのできちんと進められているか把握しにくい(女性・40歳)

・しっかり伝わったのかどうか、順調に進んでいるかを把握できず、結果が出るまで放任することが多くなり、不安を感じる(女性・34歳)

■業務の遂行状況の管理に関する不安

・ちゃんと仕事をしているのか、ミスしていないか不安(男性・40歳)

・テレワークでの進め方が手探りなので、部下に対しても適切な指示が出せず、部下も戸惑うことが多々あると思う(女性・40歳)

・担当によって在宅でできること、できないことの差が激しく、業務量の差が出てしまう(男性・32歳)

■評価・教育に関する不安

・部下のテレワーク能力に差が生じるため、従来の業務評価、人事考課の内容では評価が難しい(男性・55歳)

・どうやってスキルアップをさせたらいいかわからない(女性41歳)

・周囲との関わりが減ることで、何気ない技術会話が減る。情報不足に陥ることで、業務に幅がなくなることが不安(男性・45歳)

■メンタル管理に関する不安

・コミュニケーション不足のため、悩みや不安の傾聴ができていない(男性・38歳)

・部下のモチベーションの維持に不安を感じる(女性・37歳)

・心のケアができているか不安(男性・38歳)

■その他

・自分の部下が、さらに下の部下とコミュニケーションが取れているか不安(男性・50歳)

・通常業務に戻った時に、今まで通りに業務ができるか心配(男性・40歳)

テレワーク中の部下の管理で、大事にしているコミュニケーションとは?

テレワーク中の部下の管理で、大事にしているコミュニケーションについては、細かいことでも報告し合う、近況を語り合う時間を持つ、など対面以上に密なコミュニケーションを心がけているケースが多いようです。

■できるだけ密なコミュニケーションを取る

・毎日顔を見るか、声を聞くことを心がけている(男性・35歳)

・モニター越しでも、体調や声などから変化や調子を確認する(男性・39歳)

・できるだけ通話機能でコミュニケーションを取る(女性・29歳)

■部下が話しやすい環境をつくる

・同じことでも、何回でも、チャットでも構わないので質問してもらうようにした(男性・37歳)

・こちらからばかり連絡を入れると、部下を信用していないように思われてしまうため、わからないことがあればすぐに連絡するように伝えている(女性・44歳)

・チャットなどの文章が事務的・威圧的に取られないように配慮し、誤解を生まない内容を考え、指示のミスやモレがないかまで確認した(女性・40歳)

■仕事以外でもコミュニケーションを取る

・毎日、仕事以外の話もするように心がけた(女性・54歳)

・リモートランチをする(女性・28歳)

・オンライン飲み会を定期的に開く(女性・54歳)

テレワークでは「業務体制」「評価体制」の見直しが重要

今回の調査では、管理職の6割強が、テレワークが部下とのコミュニケーションに影響があると感じていることがわかりました。また、「テレビ会議・ビデオ会議」などのツールを使い、顔を合わせる会話を大事にしながら、以前から使用している「Eメール」や「電話」といったツールをうまく活用しているようです。

また、テレワーク中のチームの生産性については、約3割が「低下している」と回答しています。多くの管理職は、部下に対して「仕事の進捗管理」「メンタル管理」「勤怠管理」などの面で不安を抱えているようです。

テレワークを継続していくためには、より密なコミュニケーションを取れる体制づくりやツールなどの環境整備が重要といえるでしょう。また、テレワークに対応する「業務体制」が整備されておらず、業務量の分担が不平等になるケースや、個々の働きぶりや成果が見えにくいために、「評価体制」にも不安を感じているケースもありました。これらについても見直しが必要となってきそうです。

テレワークにおいては、「上司が部下を管理すること」を前提とした従来型の働き方には限界があるといえるでしょう。今回の調査では管理職の多くが、新たな環境に対応するコミュニケーション手法を模索している様子がうかがえました。管理職の負担を減らし、円滑に業務を進めるためにも、今後は部下たちが自律的・主体的に行動し、成長していけるような教育体制や業務体制を実現していくことが重要なポイントとなりそうです。

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