約8割の管理職がテレワークのメリットを実感。今後も継続するために「必要な改善」とは?

2020年10月30日

新型コロナウイルスの影響で普及が加速したテレワーク。実際に実施してみて、管理職はテレワークに対してどのようなメリットデメリットを感じたのでしょうか。そこで、マンパワーグループでは、20代~50代の管理職の男女400名を対象に、テレワークを実施してみて実際にどう感じたかを調査しました。一般職に対する調査とあわせてご覧ください。

管理職の8割近くが「テレワーク」のメリットを実感

実際にテレワークを行った印象はいかがでしたか(管理職向け)

20代~50代の管理職を務める男女400名に、「テレワークを行った印象」について質問したところ、「メリットを感じた」(77.9%)との回答が全体の8割近くを占めていました。

■管理職が感じるテレワークのメリット

・通勤時間をセーブでき、体力的にもつらさを感じなくなった。また、会議も効率よく進めることができる(男性・50歳/商社・卸売業)

・自分の時間が増えた。人間関係のストレスが減った(女性・40歳/その他)

・家族との時間が増え、体調も良くなった(女性・28歳/製造業・メーカー)

・通勤時間を睡眠時間や家事時間に充てることができる(男性・29歳/その他)

・通勤時間を仕事やプライベートの時間に割り当てることができる(男性・44歳/サービス業)

・時間的効率が上がり、本当に必要なこと、仕事内容の見直しができた(男性・32歳/製造業・メーカー)

・通勤時間の短縮で仕事の効率化が図られ、無駄な会議や作業の時間が減った(女性・32歳/小売業)

・通勤時間がなく、電話応対や来客もなく自分の仕事に集中できる(男性・42歳/サービス業)

通勤時間が削減したことや、自由な時間が増えたことに対してメリットを感じているケースが多いようです。また、無駄な会議が減ったり、仕事の見直しを行ったりしたことで、業務効率の向上にもつながっているようです。

■管理職が感じるテレワークのデメリット

・細かい指示などがうまく伝わらない。生産性が落ちる(男性・38歳/サービス業)

・コミュニケーションが取りづらく、部下の作業状況が見えづらい(男性・29歳/その他)

・すぐに報告や連絡ができない。レスポンスに時間がかかる(女性・40歳/サービス業)

・新入社員に向けたOJTや教育が難しい(男性・35歳/その他)

・通信環境や機材のトラブルで仕事が止まる(男性・31歳/製造業・メーカー)

・貸与されたノートPCは扱いづらい。デスクがないために肩が凝る(女性・40歳/商社・卸売業)

・勤務時間内と勤務時間外の境界があいまいになる(男性・37歳/運輸業)

・仕事中に子供が侵入してくる。集中できず生産性が悪い(男性・35歳/製造業・メーカー)

一方、デメリットとしては、コミュニケーションの取りにくさや部下の管理のしにくさを感じているようです。それにより、生産性が落ちるという声も。また、通信環境やパソコン、机などの環境面で、家で仕事をする難しさや、プライベートと仕事の境界線があいまいになることにデメリットを感じている人も見られました。

ストレスが増えた点は情報の共有やマネジメント

テレワークでストレスが増えたこと・減ったこと(管理職向け)

テレワークによって、ストレスが増えたことTOP3は、「自社内の情報の共有やマネジメント」(45.8%)、「仕事上のコミュニケーション」(44.8%)、「他社との情報の共有やマネジメント」(32.8%)と、部下のマネジメントや社内・社外のコミュニケーションにストレスを感じている管理職が多いことがわかりました。また、部下と離れて仕事をすることで「セキュリティー・リスク管理」(29.5%)の面にも不安を感じているようです。

一方、ストレスが減ったこと1位は「時間の制約や拘束」(46.0%)で、一般職に対する調査と同様の結果になりました。続く2位の「体調管理・体力維持」(33.8%)は、睡眠や運動などに自由な時間を使えることが大きく関係しているようです。また、「仕事の量・質」(28.0%)、「仕事の効率・スピード」(26.8%)、「実際に業務する場所や環境」(24.3%)についてもそれぞれ3割前後の回答となっています。管理職は、部下や他部署の相談ごとや調整作業に対応することも多い立場ですが、テレワークによって「自分の仕事に集中できる環境」を創出できたことが影響しているといえそうです。

約7割がテレワークを行うための環境整備が「整っている」と回答

テレワークを行うための環境面の整備は整っていますか(管理職向け)

テレワークを行うための環境面の整備については、約7割が「整っている」と回答しました。

一方、環境面の整備が整っていないと回答した人からは、「経費処理や紙ベースで行う事務処理などが滞る」(男性・36歳/その他)、「社内のPCからしかアクセスできない資料があり、結局は出社する必要が出てくる」(男性・38歳/その他)といった会社の体質や、「デスクがないため、仕事する姿勢がつらい」(男性・41歳/サービス業)、「プリンターやサブモニターがなく、仕事しにくい」(男性・49歳/製造業・メーカー)、「家のネットワークが重く、仕事に支障が出たことがある」(女性・27歳/サービス業)など、通信環境や機材について問題を感じている声もありました。

9割近くが、今後も「テレワークで通常業務できる」と回答

テレワークは今後も通常業務の一部として可能だと思いますか(管理職向け)

新型コロナウイルスによる要請がなくなっても、テレワークを用いた業務は通常業務の一部として可能だと思うかを聞いたところ、「このまま通常業務として可能だと思う」(27.3%)、「一部が改善されれば可能だと思う」(59.5%)との回答が9割近くを占める結果となりました。

「一部が改善されれば可能だと思う」と回答した人に、改善が必要な点を聞いたところ、「仕事上のコミュニケーション」(23.1%)、「社内のルールや業務フロー」(11.8%)、「業務のためのツールやシステム」(11.8%)という結果となり、コミュニケーション面、環境面に対して改善の必要性を感じていることがわかりました。

テレワークにメリットを感じるも、コミュニケーション面、環境面での改善が求められる

今回の調査では、管理職の8割近くが「テレワーク」に対し、メリットがあることを実感していることがわかりました。

通勤時間の削減により、時間が自由に使えるようになったり、仕事の見直しにより業務の効率化を実現できたり、良い影響を感じている人が多いようです。しかし、その一方で、「仕事上のコミュニケーション」や「情報共有やマネジメント」などに難しさを感じているケースも多く見られました。管理職の業務においては、部下のマネジメントや上司との進捗・方針共有、取引先や他部署との調整など、テレワークであっても、オフィス出社時と同様にさまざまな方面とのコミュニケーションが発生します。オンラインでは、タイムリーな連携がしづらいこともあり、また、伝えたいことがうまく伝わらないといったストレスもあるようです。

テレワークを今後も続けていくために必要なこととしては、コミュニケーションを取りやすい環境やルール作り、オンラインコミュニケーションのスキルアップをサポートする体制や、ツールやシステムなどの設備面からも環境を整備することがポイントとなるでしょう。

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