年上の部下との仕事のやりやすさ、やりにくさの実態とは?

2021年9月 1日

管理職者の中には、部下とどうコミュニケーションを取ればいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。特に、年上の部下に対しては、接し方に悩んでしまう場面も多いでしょう。そこでマンパワーグループでは、管理職やリーダーポジションを務めている20代~50代の男女400名を対象に、「年上の部下を持つ管理職者の実態」について調査を実施しました。

「年上の部下」とのやりにくさを感じている管理職者は約2割

年長者(年上)の部下をどのように感じていますか?

管理職やリーダーポジションを務めている20代~50代の男女400名に、年上の部下がいるかを聞いた結果、全体の7割弱が「いる」(68%)と回答しました。また、年上の部下がいる人に業務上、どのように感じているか聞いたところ、もっとも多かった回答は、「気にならない」(37.8%)で、全体の4割近くを占めました。一方、「やりやすい」(9.3%)は1割未満で、「やりにくい」(21.3%)と回答した人が2割程度いることもわかりました。

年上の部下に対して、「やりやすい要因」「やりにくい要因」トップ5

業務上やりやすい/やりにくいと感じる要因は何ですか?

「やりやすさ」の要因とは?

年上の部下に対して「業務上やりやすい」と回答した人に、やりやすい要因を聞いたところ、「上司の立場を理解してくれる」(32.4%)、「スキルや経験が豊富で頼れる」(27.0%)、「部下同士の関係がうまくいっている」(27.0%)が上位を占めました。

・こちらが指示していないことでも悟ってくれて、支援してくれた(男性・50歳/栃木県)

・こちらの話を真剣に聞いてくれる(女性・40歳/大阪府)

・話を理解してくれた上で、アドバイスを頂ける(男性・47歳/三重県)

・ベテランなので安心して仕事を任せられる。指示する手間もかからない(女性・34歳/鳥取県)

・うまく自分の意見を昇華してまとめてくれる(男性・39歳/静岡県)

「やりにくさ」の要因とは?

一方、「業務上やりにくい」と回答した人に、やりにくい要因を聞いたところ、「年齢への意識が強い」(28.2%)、「経験のわりにスキルが物足らない」(28.2%)、「距離感が難しい」(27.1%)が上位を占めました。

・プライドが高く自分の考えを曲げない(男性・40歳/神奈川県)

・自分でスキルを上げる意識が足りない(男性・50歳/東京都)

・本来は、年齢上"敬う"立場なので、強く意見を言いにくい(女性・41歳/千葉県)

・「今まではこうだった」という固定観念から離れない(男性・52歳/京都府)

・年齢差の意識が強く、上司と部下の立場を理解していない(女性・50歳/東京都)

年上の部下に心がけていることは、
「敬語を使う」「しっかりとコミュニケーションを取る」

年長者(年上)の部下と円滑に仕事をするために工夫していること

年上の部下が「いる」と回答した人に、年上の部下と円滑に仕事をするために行っていることを聞いたところ、「敬語を使う」(29.3%)、「しっかりとコミュニケーションを取る」(29.3%)が、同率トップとなりました。以降、「ほかの部下と平等に対応する、態度を変えない」(23.9%)が2割超で続きます。逆に、「年下の部下とは評価基準を変えている」と回答した人は全体の2.7%で、少数派となっています。

年上の部下に対して心がけていることは?

・役割を明確にして、成果を出していただいた場合は感謝を伝える(男性・50歳/栃木県)

・チーム全員に対し、敬語を使う。特別なことをすると他メンバーとも距離ができるので、平等にしている(女性・34歳/宮城県)

・批判的な言葉は控えて、相手を尊重するようにしている(男性・36歳/福岡県)

・メンバー育成について、一緒に見てほしいと頼る。自分が悩んだときにはフォローしてもらい、アドバイスを謙虚に受け取る(女性・37歳/神奈川県)

・過去の経験を踏まえ、得意な分野、十分な知識のある領域については、対外的な折衝と決定に関する権限を与え、仕事を任せる(男性・55歳/愛知県)

管理職者・年上の部下、双方の意識を高める教育が重要に

今回の調査では、管理職者の7割弱に、年上の部下がいることがわかりました。また、年上の部下について「気にならない」との回答が4割近くを占めた一方、「やりにくい」と回答した人が2割程度いることがわかりました。

やりにくさの要因としては、年上の部下の「年齢差への意識が強い」「スキルや学習意欲が不足している」「過去の経験にとらわれている」という点に加え、管理職者が感じている「距離感の難しさ」が挙げられました。逆に、やりやすさの要因としては、年上の部下の「上司や自身の立場・立ち位置に対する理解の深さがある」「スキル・経験の豊富さから安心して仕事を任せることができ、頼りになる」という点が挙げられています。

これについては、年上の部下の経験値・スキルだけでなく、本来の人間性や仕事に対する意識の高さなど、個人差が大きく影響しているといえそうです。管理職者のやりやすさ、やりにくさは「年上の部下の人物次第」となっている状況がうかがえますが、管理職者に個別の対応を任せきりにするのではなく、組織としてコミュニケーションにおける指針を示すことも大切です。また、より良いコミュニケーションへとつなげていくためには、管理職者と年上の部下、双方の意識を高めていく教育が重要となるでしょう。

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