初めての新卒採用。2カ月という短期間で採用目標を達成
- 事業内容:
- デベロッパー
- 採用区分:
- 新卒採用
- 採用人数:
- 3名
採用コンサルティング
採用事務代行
採用担当者2名で50名以上を採用しなければならない
エントリーが5,000人以上あり、採用事務工数が莫大
採用職種も多く、地方採用もある
地方を含めた7つの職種で50名以上の採用を行うための採用戦略を立案。職種ごとに異なる採用フローやスケジュールを管理し、5,000人以上のエントリーに対応できる体制を構築。繁閑に応じて柔軟に増員し、施策の実行を遅延なく行う
採用目標を20%上回る60名の採用を達成
トラブルなく安定した運用体制で採用活動が終了
タイムリーなレポーティングで迅速な課題解決を実現
新卒採用で毎年50名近くを採用している金融系企業の事例です。年々厳しくなる新卒採用では、オープンカンパニーやインターンシップ、早期採用など、初動の施策で大きな母集団を形成しないと採用目標に届きません。
採用目標達成には5,000人以上のエントリーが必要であり、短期間で選考を行うには相応の人員が必要です。大規模な母集団にも対応する採用事務アウトソーシングについてご紹介します。
クライアント企業の業務の性質上、社員は金融関連の専門的知識の習得や資格取得が必要であり、法改正や自社商品の頻繫なアップデートに対応するため継続的な学びの姿勢も求められます。
クライアント企業は、社員の成長が企業成長に不可欠な存在だととらえており、社員の成長を支えるため「人的資本経営」を掲げています。また、プロフェッショナルの育成が企業の成長に直結すると考え、新卒採用にも力を入れていました。
同社は中途採用にも力を入れていますが、未経験者が即戦力として活躍できる職種は少なく、基本的には経験者を採用する方針です。しかし、競合他社も同様に経験者を求めており、十分な実績を持つ経験者人材の獲得は競争が激化しています。そのため、常に多くのポジションが募集中の状態で、採用活動は難航していました。
中途採用の苦境を背景に、人事部内からは「新卒採用でしっかり人材を確保してほしい」という要望が上がるようになっていました。経験者採用の状況が今後も改善する見通しが立たないなか、自社で人材をしっかり育てることが重要だと判断したためです。
クライアント企業は少数精鋭で新卒採用を行っており、新卒採用は2名体制です。そのため、応募者対応やナビ対応、ATS(採用管理システム)の設定など、事務作業に十分な手が回らず、これまでも採用事務に関しては採用代行ベンダーの協力が不可欠でした。
外部サービスを利用して解決したい課題は次の3つです。
採用担当者は新卒採用の経験が豊富で、自社の採用活動でどの業務に注力すべきかをしっかりと把握していました。
しかし、5,000人以上の大きな母集団をつくるには、会社説明会の開催や各種イベントへの出展を頻繁に行わなければならず、加えて、次年度のオープンカンパニーやインターンシップも同時並行で進める必要があります。コア業務に集中するため、採用事務業務を信頼できるパートナー企業に任せる必要がありました。
クライアント企業は、採用活動の進捗をリアルタイムで確認し、ベストな活動になるよう、戦略や採用フローの変更を柔軟に行っていました。
例えば、内定辞退率が予想を上回った場合、追加の会社説明会を実施し、時期によっては選考フローを短縮するなど、状況に応じた迅速な対策を講じるには、ATS(採用管理システム)の設定変更をはじめとした事務処理が発生します。即効性がなければ施策は意味をなさないため、早急な処理を行わなければなりませんでした。
クライアント企業の新卒採用では、7つの職種を複数のエリアで募集しており、それぞれの職種やエリアに応じて異なる募集職種や採用フローを設定していました。地域や職種ごとの特性に合わせた採用活動の最適化が重要だと考えているためです。
職種ごとにターゲット層が異なるだけでなく、地方エリアでは多くの企業が限られた人数の学生を取り合うため、独自のプランが必要です。また、併願を許可していたため、採用フローだけでなく、管理面でも複雑な状況が生じていました。
新卒採用への取り組み施策が多岐にわたる同社に対し、膨大な応募者の管理と選考を円滑に進めるために行った支援内容についてご紹介します。
マンパワーグループ | クライアント | |
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戦略・計画 |
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母集団形成 |
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選考 |
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内定・入社 |
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採用に関する事務作業についてはマンパワーグループが一手に引き受け、採用担当者がコア業務に集中できる環境を構築。細かい指示が不要になるよう、初期段階では仕組みづくりに注力しました。
クライアント企業には、リアルタイムで歩留まりをチェックし、必要な対策を講じたいという要望がありました。歩留まりは職種別×地域別に加え、プレ選考・本選考とさまざまな切り口で確認する必要があり、それぞれに適切な施策を打たなければいけません。
採用活動が明確に可視化され、併願者の状況も反映された正確なレポートがいつでも確認できるよう設定。採用担当者がより正確に分析できるよう、支援を行いました。
クライアント企業の新卒採用は比較的順調に進んでいましたが、「去年と同じように」というアプローチではなく、毎年変わる採用トレンドに応じた細かい改善が求められることを、採用活動を通して実感していらっしゃいました
マンパワーグループでは、単に業務をこなすベンダーではなく、採用活動を成功に導くパートナーとして、採用トレンドや競合企業状況などを資料にまとめ、クライアント企業に効果的だと思われる施策の提案を行っています。
また、地方都市での採用は首都圏と学生の動きも異なるため、マイナビ・リクナビだけでは十分な母集団形成ができない場合もあります。こうした状況を踏まえ、エリアごとの特性や地元の求人広告情報などをお伝えし、それぞれのエリアに応じた採用施策の支援を行いました。
支援のポイントは次の3つです。
採用担当者2名で50名以上の新卒採用を行うには、採用成功に向けてコア業務に全力で取り組むことに集中しなければなりません。
そのため、クライアント企業が求めたのは、事務作業に関する細かな指示を出さなくても安心して任せられる、プロフェッショナルとしての確かな信頼性でした。
採用経験が豊富で深い知識を持つプロジェクトマネージャーを中心に、自ら動ける人事業務経験者でチームを構築し、採用活動を支援しています。
もうひとつのポイントは、クライアント企業が状況によって施策やフローを変更するなかで、それにミスなく迅速に対応できる体制づくりです。
膨大な人数の応募者対応では、イレギュラー対応も数多く発生します。採用担当者とは、チャットで密に情報連携し、対応策を迅速に決定していきました。
また、採用事務であっても、学生に接する機会があるため、相手を待たせず、状況を尊重したやりとりを心がけ、単なる事務作業にならないよう心がけました。
週次ミーティングは、クライアント企業の採用責任者と支援チームのプロジェクトマネージャー間で実施。「〇〇さんの内定承諾はもらえましたか?」など、より具体的な情報を共有することで意思疎通がスムーズになり、思い違いやミスの誘発を防いでいます。
5,000人以上の母集団構築と応募者対応を行うには、繁忙期にあわせて十分なオペレーションメンバーを揃えておく必要があります。しかも、応募者対応の繁忙期は一度きりではなく、プレ採用や本採用、追加採用などのタイミングで波のように訪れます。
業務ボリュームに耐えられるよう、人員配置を柔軟に増減させるとともに、オープンカンパニーの会社説明やグループディスカッションのファシリテーターも支援できる専門性の高い人材も配置。クライアント企業の様々なニーズに応えられる支援体制が採用成功のカギになりました。
クライアント企業の新卒採用における採用者数は昨年比で20%増加し、目標を大幅に上回る成果が得られました。
採用目標人数50名の設定に対して、最終的には60名採用することに成功。成功の要因は、早期選考を積極的に進め、優秀な人材を早い段階で確保できたこと、採用の進捗状況を常に確認し、エリアやポジションごとに柔軟かつ迅速に施策を展開したことです。
新卒採用は長期化しやすい傾向がありますが、繁忙期に増員を行い、各業務のプロフェッショナルを適切にアサインすることで、安定した採用体制を確立しました。
また、クライアント企業の方針を尊重しつつ、パートナーとして目標達成に向けて真剣に取り組む姿勢を貫きました。効率が悪い、学生が逃げてしまう可能性があると判断した施策には、エビデンスを提示しながら改善案を提案。
建設的な意見交換を通じて、信頼関係を築き、クライアント企業が「現場を見ているからこその意見」として、しっかり受け止めてくださったことも成功の要因です。
採用担当者は多忙で様々な業務に常に追われており、レポート作成が後回しになってしまいがちです。また、複数のチャネルや採用フローがあり、正確なデータ抽出には、細心の注意が必要です。
クライアント企業が求めるデータの意図を的確に把握し、迅速なレポート作成を支援。問題を見つけるための多角的な分析ニーズに対応するため、ツールの既存機能での取得が困難で手のかかる実態に即したデータの提供も行いました。
データはタイムリーに更新され、採用担当者が必要な時に最新の情報を確認できる仕組みを整備。効果的な施策策定の基盤になる、正しい実態把握が実現しました。
クライアント企業からは、採用目標達成への貢献に大きな評価をいただきました。前任のベンダーには、大規模採用に対する体制面に不安があり、採用活動にも影響がでていましたが、この課題が完全に解消されたことに満足されています。
また、2025年の新卒採用の概況や地方エリアの採用状況、開催予定のイベント情報提供など、新卒採用や採用エリアの市況感に関するタイムリーな情報提供が施策立案に大いに役立ったとの声もいただきました。
採用が停滞しがちなエリアに対しては、具体的な提案や話し合いの場を設けるなど、課題解決に向けた積極的な活動も高く評価されています。
加えて、採用担当者からは、プロジェクトマネージャーとの情報連携やデータ整備がタイムリーに実施され、上層部からの質問にも迅速に回答できる体制が整えられていたことに、大変助けられたとの声も寄せられました。
営業担当者より
本プロジェクトは長期かつ大規模であり、体制構築が成功のカギだと感じていました。特に、業務量の増減に対応する柔軟な人員配置や、各フェーズにおける適切なスキルを持ったメンバーのアサインが重要だと考え、プロジェクトマネージャーと密に連携し、柔軟な体制構築を行いました。
また、クライアント担当者は、新卒市場について深い造詣を持ち、今後の動向に関しても強い関心を寄せていたため、市場の動向や必要になりそうな情報を事前に調査し、先回りして提供することを心がけました。このような先回りの対応が、プロジェクト全体のスムーズな進行と信頼関係の構築に繋がったと考えます。
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