英文履歴書(英文レジュメ、CV)の書き方&テンプレート付き

英文履歴書(英文レジュメ、CV)の書き方&テンプレート付き

目次

初めての方にも分かりやすく英文履歴書(英文レジュメ、CV)の書き方やフォーマットについて解説しています。
実績のアピールの仕方や学歴、職歴の書き方など事例を交えて詳しく紹介。
また、英文履歴書にまつわるよくあるご質問(FAQ)にもお答えしています。

英文レジュメ,コンビネーションレジュメ, クロノ-ファンクショナル・レジュメ

英文履歴書の書き方

英文履歴書のフォーマットは1つに決まっているわけではなく比較的自由な形式で書くことができますが、ある一定のルールは存在します。ここではよく用いられるコンビネーション・レジュメの様式で、英文履歴書の書き方を解説します。

英文履歴書 事例(コンビネーション・レジュメ)

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(1)氏名、連絡先(PERSONAL INFORMATION)

英文履歴書 氏名欄

氏名 氏名は大きめのフォントで中央に記載します。全て大文字で書くようにします。
住所 日本語と逆の順番で記載します。

例 〒100-0000
東京都 中央区 日本橋 123 (○○ビル)
⇒(○○Building) 123 Nihonbashi Chuo-ku Tokyo 100-0000
電話番号 国番号「+81」+市外局番の最初の「0」を除いた電話番号で記載します。

例 03-XXXX-XXXX
⇒ (+81)-3-XXXX-XXXX

例 090-XXXX-XXXX
⇒ (+81)-90-XXXX-XXXX

(2)希望職務(職種)(OBJECTIVE)

英文履歴書 希望職務欄

志望する職務(職種)と、その理由を記載します。志望職務と経験の結びつきが採用担当者に端的に納得できる記載内容を心がけます。志望動機ではないので、私情は控えて、1~2行で簡潔に記載しましょう。

(3)スキル(QUALIFICATIONS)

英文履歴書 スキル欄

自分のスキル、経験、業績を伝える項目です。キャリアの内容をただ羅列するのではなく、(2)希望職務(職種)(OBJECTIVE)の仕事をこなす能力があることが分かるように、応募職種に関連する項目に絞って記載しましょう。

(4)職歴(WORK EXPERIENCE)

英文履歴書 職歴欄

職歴を新しい順で記載します。特に日本の職歴と記載方法が異なる下記に注意しましょう。

・職歴は古い順ではなく、新しい順

・応募職種に関係する仕事内容のみ記載

・会社名だけでなく、所在地も記載する

・同じ会社で複数のポジションのキャリアがある場合、ポジションごとに勤務期間と仕事内容をまとめる

(5)学歴

英文履歴書 学歴欄

職歴と同じように、新しい順で記載します。最終学歴の学位、大学名、所在地、学位を取得した年を記載します。

学位の書き方 学士号:Bachelor of ○○○、B.A in ○○○
修士号:Master of ○○○、M.A in ○○○
博士号:Doctor of ○○○、 PhD in ○○○

※○○○に専攻を記入します。

英文履歴書を書くコツ、取り入れたい表現

実際に英文履歴書を書く際に、ぜひおさえておいて頂きたいコツや取り入れたい表現をまとめました。

動詞から書く 人名代名詞(I,You・・・)は省略して動詞から文章を書きます。
a/theを省略 意味が通じる文の場合は省略します。
動詞の省略と合わせて、簡潔な文にする工夫です。
アラビア数字を使用 two years ⇒ 2 yearsのように記載します。
謙虚になり過ぎない 実績をしっかりとアピールするようにしましょう。
その際、達成した(achieved)、増加させた(increased)など自分が主体となって仕事を推進したことを伝える表現を使うことがポイントです。

英文履歴書に不要な10個の項目とは?
仕事に不要な個人情報は書かないことがルールです。

(1) 生年月日
(2) 年齢
(3) 性別
(4) 顔写真(企業から指示があれば写真を貼る)
(5) 配偶者、子供の有無
(6) 家族構成
(7) 通勤時間
(8) 志望動機
(9) 退職理由 
※カバーレターに記載
(10) 過去の年収・希望の年収 
※面接で聞かれたら答える

仕事に不要な個人情報は書かない

(1)生年月日、(2)年齢、(3)性別、(4)顔写真、(5)配偶者、子供の有無、(6)家族構成、(7)通勤時間は不要です。また、宗教、国籍なども記載しません。プライベートな事柄や差別につながる事項は書かないようにすることが英文履歴書のルールです。

志望動機

(8)の志望動機は、履歴書ではなくカバーレターに記載します。

退職理由

英文履歴書は、求人の応募内容に対して、簡潔に自己アピールすることが求められます。そのため、(9)の退職理由は書きません。もちろん、面接で聞かれた場合は退職した理由を答えます。

過去の年収・希望の年収

特に指定がない限り、年収の記載はしません。面接で質問されたら答えます。

英文履歴書のフォーマット(様式)

英語で履歴書を書く場合のフォーマットについてもご説明します。

英文履歴書には、実は決まった形式はありません。履歴書の用紙をコンビニエンスストアなどで販売している、という日本の方が世界では珍しいのです。しかしながら、面接官に好印象を与える読みやすい履歴書にするためのポイントがいくつかあります。

(1)用紙サイズ A4(印刷時は白い用紙)
(2)枚数 1枚
※長くても2枚以内。職歴が10年以上などの場合は2枚でも良い。
(3)フォント Times New Roman、Helvetica、Arialが一般的
(4)フォントサイズ 見出し:12~14ポイント
本文:10~12ポイント
(5)フォントの色 黒のみ(赤、青など黒以外の色は使わない)

英文履歴書のスタイル

英文履歴書のスタイルは、3種類あります。一般的によく使用される「コンビネーション・レジュメ」(クロノ・ファンクショナルレジュメ)、職歴、学歴などを時系列でまとめた「クロノジカル・レジュメ」、経験や業績、スキルや資格などをまとめた「ファンクショナル・レジュメ」の3種類について、まずは先ほど事例でも紹介した「コンビネーション・レジュメ」の解説をします。

コンビネーション・レジュメ/ Combination Resume

特徴 自分の業績・スキル ⇒ 職歴・学歴 の順番でまとめたもの。「ファンクショナル」+「クロノジカル」のレジュメ。
メリット 自分のアピールしたいポイントを記載した後、その根拠として職歴や学歴といった経験・経歴を伝えることができる。
デメリット 学歴・職歴を時系列で説明する目的には不向き。

コンビネーション・レジュメ

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コンビネーション・レジュメ

クロノジカル・レジュメ/ Chronological Resume

特徴 学歴・職歴を時系列でまとめたもの。
メリット 研究職など、時系列で学歴・職歴を説明することがアピールできる説明が有効な職種に向いている。
デメリット 業績やスキルなど、自分がアピールしたいポイントを強調することが難しい。
また、職歴にブランクがある方、転職回数が多い方には向いていない。

クロノロジカル・レジュメ

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クロノロジカル・レジュメ

ファンクショナル・レジュメ/Functional Resume

特徴 経験や業績、スキルや資格などをまとめたもの。
メリット 専門職などに応募する際に、専門知識やスキル、資格をアピールしやすい。
また、時系列方式でないため、職歴のブランクや転職回数が多い方にも有効。
デメリット アピールしたい業績などを目立たせることが難しい。

ファンクショナル・レジュメ

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ファンクショナル・レジュメ

英文履歴書で便利なワード一覧

英文レジュメを作成するにあたり、必ず必要になる大学の専攻分野や企業の職種/部署/役職の英語表記を一覧にまとめました。
必要に応じてご活用ください。

専攻分野の英語表記一覧

    • 文系
      法学 Laws
      経済学 Economics
      商学 Commerce
      経営学 Business Administration
      哲学 Philosophy
      心理学 Psychology
      文学 Arts (Literature)
      外国語学 Foreign Studies
      教育学 Education
      社会学 Sociology
      社会科学 Social Science
      芸術 Fine Arts
      音楽 Music
    • 理系
      工学 Engineering
      理学 Science
      数学 Mathematics
      情報工学 Information Technology
      情報科学 Information Science
      建築学 Architecture
      Medical Science
      Pharmacy
      農学 Agriculture

部署/役職/職種 の英語表記一覧

  • 部署名
    営業部 Sales Department / Commercial Department
    営業推進部 Promotion Department / Business Promotion Department
    総務部 General Affairs Department / Administration Department
    人事部 Personnel Department / Human Resources Department
    経理部 General Accounting Department / Accounting Department
    財務部 Finance Department
    法務部 Legal Division / Department
    広報部 Public Relations Department / Communications Department
    宣伝部 Advertising Department/Marketing Department
    秘書室 Secretary Office
    より具体的に記述する場合は、Secretary to ~(~付きの秘書)
    経営企画部 Corporate Planning Department
    技術部 Engineering Department
    製造部 Manufacturing Department
    開発部 Development Department
    海外事業部 Overseas Department
    輸出部 Export Department
    購買・調達部 Procurement Department
    調査部 Information & Research Division
  • 役職名
    支社長
    本部長

    Managing Director / General Manager

    支店長 Branch Chief / Branch Office Manager
    部長 Director / Head of department
    工場長 Factory Manager / Plant Manager
    副部長
    部長代理
    Assistant Director/ Associate Director
    次長 Assistant General Manager / Deputy General Manager
    課長 Section Manager / Manager
    課長補佐 Assistant Section Manager/Assistant Manager
    室長 Section Chief
    主任、係長 Chief
  • 職種名
    営業 Sales
    総務 Administrator
    人事 Human resources
    経理・財務 Accountant / Controller
    広告 Advertising
    広報・IR Public Relations / Investor Relations Officer
    秘書 Secretary
    技師 Engineer
    システムエンジニア Systems engineer
    プログラマー Programmer
    監督 Supervisor
    事務職 Clerk / Clerical job

英文履歴書 FAQ

英文履歴書を書く際によくある質問をまとめてみました。

英検は英語で何というの?

"EIKEN"と書きます。
Passed EIKEN Grade 1 in 2017
(2017年 英検1級合格)

英検公式ページにも説明があります。
http://faq.eiken.or.jp/faq/show/495/

履歴書を入れる封筒のマナーは?

履歴書を折らずに済む大きさのものを使いましょう。
A4の履歴書では、封筒サイズは角形20号(角20)、角形A4号(角A4)です。

在籍中の職務履歴内容は、現在形で書く方が良い?

就業中の内容なので、現在形で書きます。
前職までの職務履歴内容は、過去形で書くため、時制の使い分けに注意しましょう。

履歴書の作成日は記載しないの?

日本語の履歴書と異なり、不要です。

以上が英文レジュメの書き方です。

上述したとおり、英文履歴書は日本語の履歴書のようにカッチリと様式が決まっているわけではありません。都度見直して、自分自身のキャリアをより良く表現できるような形に、都度アップデートしていきましょう。

また、有名企業の人事部では応募者も多く、選考に非常に時間がかかるため一人一人のレジュメすべてに目を通す時間がありません。そのため、「どのようにすれば他の応募者に比べて自分のレジュメが目立つか」という視点が必要になってきます。 志望度の高い企業には固有のカバーレターを作るなど、工夫して応募しましょう。

マンパワーグループでは、英語力を活かしたお仕事について、特設ページをご用意しています。登録者の方向けの英語のスキルアップサポートや、オフィス英語の解説など、便利なコンテンツがございます。ぜひご活用ください。

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