ゲームが好きでゲームをつくりたい、ゲーム業界で活躍したいと考えている方は多いのではないでしょうか。ゲーム業界は家庭向けゲーム機からスマホ向けゲームへとプレイスタイルを変化しています。今までゲームをしたことがない人もスマートフォン用ゲームを楽しむといったことが増え、市場規模は平成24年以降、右肩上がりで成長しています。
ゲーム業界への転職を考えるのであれば、気になるのが年収ではないでしょうか。この記事では、ゲーム業界の平均年収、年収ランキング紹介しているので、参考にしてください。
ゲーム業界とは?
平成27~28年の年間売上高は、3兆6,971億円となっています。現在も市場は成長を続けており、ゲームは世界に誇る日本国内の重要な産業となっています。平成25~26年の従業員数は24,579人で平均年齢は34.9歳と若めであり、勤続年数は平均6年と比較的短めです。
現在ゲーム業界の産業は以下の3つに分かれています。
・家庭用ゲーム
・オンラインゲーム
・スマホゲーム
家庭用ゲームはプレイステーションやニンテンドーDS、Nintendo Switchなど、個々の機器にソフトを挿入して遊ぶスタイルのゲームのことです。
オンラインゲームはパソコンから国内・海外ユーザーとつながり、同じゲームを一緒に遊べるゲームのことを指し、スマホゲームとは自分のスマートフォンにアプリをインストールして遊ぶプレイスタイルです。
さまざまな企業がゲームアプリを開発・発表しており、今後も業界内競争は激しくなると予想されています。
ゲーム業界の平均年収
ゲーム業界の平均年収は、400~600万円と幅があります。平均年収は会社の規模や製作物によっても異なり、ゲームメーカーの平均年収は約480万円です。スマホゲームのメーカーは約460万円となっています。
コンピュータエンターテインメント協会が2017年に行ったアンケートでは、最も回答が多かったのは400万円台でした。2012年の第1回調査より平均年収が17万円増加しており、市場の成長を反映しているといえるでしょう。
大卒初任給の目安は21万円前後で、他業界と比べてもあまり増減しない傾向にあります。能力次第で給与や年俸が変わる場合もあります。
ゲーム業界の企業別平均年収ランキング
ここでは、平成26~27年におけるゲーム業界の企業別平均年収をランキング形式で紹介します。平均年収は企業規模で異なります。ここでは上位10社まで示します。
順位 | 会社名 | 平均年収 |
---|---|---|
1 | 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス | 1,374万円 |
2 | バンダイナムコホールディングス株式会社 | 938万円 |
3 | ソニー株式会社 | 859万円 |
4 | 任天堂株式会社 | 839万円 |
5 | セガサミーホールディングス株式会社 | 803万円 |
6 | 株式会社コーエーテクモホールディングス | 757万円 |
7 | 株式会社ディー・エヌ・エー | 751万円 |
8 | グリー株式会社 | 747万円 |
9 | コナミホールディングス株式会社 | 711万円 |
10 | ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社 | 631万円 |
※こちらのデータは、国税庁、厚生労働省、総務省など官公庁のデータを元に作成しており、企業形態による差は考慮しておりません。
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
主要な事業:ゲーム開発・販売のデジタルエンターテイメント事業・アミューズメント施設運営・ゲーム機器開発のアミューズメント事業
売上高:1,678億円
「ドラゴンクエスト」シリーズや「ファイナルファンタジー」シリーズ、「キングダムハーツ」シリーズでよく知られている企業です。
コナミホールディングス株式会社
主要な事業:デジタルエンターテイメント事業、アミューズメント事業、フィットネスクラブ運営などのスポーツビジネス事業
売上高:969億円
「ウイニングイレブン」シリーズ、「パワフルプロ野球」シリーズ、「スーパーボンバーマン」シリーズが有名です。
グリー株式会社
主要な事業:デジタルエンターテイメント事業、VTuberに特化したライブエンターテイメント事業
売上高:924億円
世界初のモバイルゲームである「釣り★スタ」を発表した企業です。ほかには「消滅都市0.」「アナザーエデン 時空を超える猫」など、多くの人気ゲームアプリも配信しています。
株式会社ディー・エヌ・エー
主要な事業:デジタルエンターテイメント事業、漫画などを配信するアプリ開発のエンターテイメント事業、ヘルスケア事業など
売上高:1,424億円
「逆転オセロニア」や「歌マクロス スマホDeカルチャー」など、多くのゲームアプリを開発・配信しています。
株式会社コーエーテクモホールディングス
主要な事業:デジタルエンターテイメント事業、スロット・パチンコ事業、アミューズメント事業、不動産事業など
売上高:245億円
「信長の野望」シリーズ、「大航海時代」シリーズ、「三国志」シリーズが人気のゲームで、「妖怪ウォッチ」などとのコラボレーションもしています。
※参照
年収ラボ 企業別年収図鑑 業種から企業を探す ゲーム業界
ゲーム業界で高い年収を稼ぐには?
ゲーム業界の平均年収は400~600万円ですが、年収ランキングTOP10に入っている企業の平均年収にも差があり、一般的に大手のゲームメーカーや開発会社に入社したほうが、高い年収を稼げる傾向にあります。また、個人のスキルによるところが大きく、技術職よりプロデューサーやディレクターを目指すほうが、年収が上がりやすくなります。
また、ゲーム業界は能力主義でもあり、高い技術力をもつフリーランスのクリエイターになれば、高額の報酬を得られる可能性もあります。高評価を得ることができれば、ゲームだけでなく小説化やアニメ化など、より幅広い事業に発展していく可能性もあるでしょう。
フリーランスの場合、ゲーム開発案件募集のサイトもあり、そのようなサービスを利用して仕事を得るスタイルも多くみられます。難しい案件であればあるほど高額になりますので、技術力をアップさせるための勉強と情報収集は常に必要です。
まとめ
ゲーム業界での平均年収は400~600万円台ですが、企業の規模や自分自身のスキル次第で大きく変えることも可能です。技術力が求められる業界なので、常に新しい技術を勉強していく姿勢があれば高年収を得る可能性も高まることでしょう。
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