調査データ
2019年3月12日
人口減少にともない若手人材の採用競争が激しくなる中、新卒採用活動を行う企業にとっては厳しい状況が続いています。そこで、マンパワーグループは、入社2年目までの正社員、22~27歳の男女400名を対象に、就職活動中や入社直後のコミュニケーションツールに関する意識調査を行いました。採用活動における連絡手段などの参考にしてみてはいかがでしょうか。
就職活動中、企業とのコミュニケーションツールは「電話」「メール」が大半を占めています。「説明会の申し込みから参加まで」「面接時のアポイント調整」の場面では、「メール」がトップで、8割程度を占めています。また、「内定後の対応」については、「電話」(82.0%)がトップでした。「Twitter」「LINE」「Facebook」などのSNSについては、軒並み数%台という低い数字となっていますが、「LINE」の利用がわずかに多く、どの場面においても5%前後使用されています。
就職活動中の「パソコンの所有状況」を聞いたところ、「自分のパソコンを持っていた」と回答した人は76.5%を占めました。「自分のではないが同居している家族が持っていた」(18.3%)を合わせると、自宅にパソコンがある環境にいた人は94.8%にのぼります。
大学生時代の「パソコンの使用頻度」については、「ほぼ毎日」(47.8%)、「週2、3回程度」(27.5%)、「週一回程度」(11.0%)となっており、パソコンを週一回以上利用する人は、86.3%と全体の8割を超えていることがわかりました。
入社後、社内外に電話する際、どう思ったかを聞いたところ、全体の7割以上は「抵抗があった」と回答しました。
「抵抗があった」と回答した人に理由を聞いたところ、「電話そのものが苦手」(25歳/男性)、「普段電話でやりとりすることがほとんどないから」(23歳/女性)というコメントが多くを占めていました。また、「自分の話し方やマナーがあっているかという不安があった」(23歳/女性)、「会社の顔として対応するため、責任を感じた」(22歳/男性)など、社会人としてのプレッシャーを感じた人も少なくありませんでした。
一方、「抵抗がなかった」と回答した人には、女性の場合、「学生時代からアルバイトで電話を受けていた」(24歳/女性)など、アルバイト経験によって電話に慣れていた人が多数。男性の場合は、「それが当たり前という感覚で、何も感じなかったし、考えなかった」(24歳/男性)とのコメントが多く見られました。
今回の調査で、就職活動におけるコミュニケーションは、電話とメールがほとんどであることがわかりました。また、就職活動時から自宅にパソコンがある環境にいた人が9割以上にのぼり、ほとんどの人が仕事でパソコンを使うことに「抵抗がなかった」と回答しています。一方、入社後、7割以上が電話することに「抵抗があった」と回答。仕事における電話応対については抵抗があっても、パソコンを使用することには抵抗がないというのが、若手世代のひとつの傾向のようです。採用活動の際、迅速な連絡のために電話を使う企業も多くありますが、選考過程の入り口では、メールでのやりとりのほうがハードルが低くなるといえるでしょう。
また、「LINEを使うような会社は信頼性がないと感じる」(23歳/女性)との意見もありました。現在、若年層の多くが「電話」「メール」よりも「LINE」を利用している傾向にありますが、企業の採用活動においては抵抗がある人もいるようです。
入社後の社内コミュニケーションにおいては、社内SNSなどを通じてやりとりをする企業も増えています。世代によって、利用するツール次第で発言のしやすさ、相談のしやすさなどに影響する可能性もあるので、時と場合によって、臨機応変なコミュニケーションツールの使い分けが必要といえそうです。
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