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ミドル世代の転職理由トップ3は、「給与」「将来性」「評価方法」 中間層が働きやすい環境づくりとは?

2018年6月15日

バブル崩壊やリーマンショックによる不況を理由に新卒採用を見送ったことで、中間層となる30代~40代の社員がいない現状に悩む企業は少なくありません。しかし、経営層の考えを汲み取り、その意図を若手世代に伝える役割を担うミドル世代は、世代間の空洞を埋めるために必要不可欠です。そこで、マンパワーグループは、直近3年以内に転職した35~55歳の正社員男女400人を対象に、ミドル世代の転職事情について調査しました。ミドル世代が働きやすい環境をつくるための参考にしてみませんか?

調査時期
2018年3月
有効回答
400人

目次

転職理由のトップ3は、「給与」「会社の将来性」「会社の評価方法」

転職理由のトップ3は、「給与」「会社の将来性」「会社の評価方法」

転職を経験した中間層400人に転職した理由を聞いたところ、男女ともに「給与の不満がある」、「会社の将来性が不安」、「会社の評価方法に不満がある」が上位を占めました。トップの「給与」については、男女ともに3割以上が転職した理由に挙げています。「会社の将来性が不安」については、男性が34.5%に対し、女性は22.0%にとどまっていることから、男性は会社の将来性をより重視する傾向にあるようです。

その他、「雇用形態を変えたい」、「家庭環境の変化によるため」が、男性に比べて女性が1割以上多い割合を占めています。女性の場合、結婚、子育てなどのライフプランの変化に合わせて、働きやすい環境を探すケースが多いようです。

6割以上が、転職活動で「年齢」がネックになったと回答

6割以上が、転職活動で「年齢」がネックになったと回答

転職活動では「年齢」がネックに感じた人が最も多く、男女ともに6割以上を占めました。また、「給与」についても、男性54.5%、女性64.5%と、男女とも半数以上がネックに感じていることがわかりました。ミドル世代は、若手世代よりも現職の給与が高額であるケースが多いため、転職先と折り合いをつけることが難しいようです。次に「職務経験」をネックに感じた割合が多く、男女ともに半数近くを占めました。即戦力として採用したい企業が多いことから、未経験の職種への転職は厳しい状況といえそうです。

「性別」や「子の有無」については、どちらも女性のほうが「ネックになった」と感じた割合がやや上回っていますが、全体的に見て、転職の障害になると感じている人は少ないようです。

ミドル世代が「転職先に期待すること」を打ち出すことが必要

今回の調査では、ミドル世代の多くが「給与」「会社の将来性」「会社の評価方法」を理由に転職したことがわかりました。
一方、転職時に「年齢」「給与」「職務経歴」をネックに感じていた人が多いことから、企業が提示する条件が厳密であるほど応募のハードルが高くなり、良い人材を逃してしまう可能性がありそうです。また、「職務経歴書などの準備時間が足りない」(男性/50歳)、「入社時期」(女性/43歳)などの声もあり、準備期間や入社時期など、応募者の状況に合わせた柔軟な対応が求められています。

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