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働く女性の約8割が一般社員。女性が活躍できる職場づくりに必要なこととは?

2018年11月16日

2016年、少子高齢社会の労働力不足を補うことを目的に、女性活躍推進法が施行されましたが、現在、その実態はどうなっているのでしょうか。マンパワーグループは、直近3年以内に転職した20~59歳の正社員女性400名を対象に、女性管理職に対してどんな意識を持っているか調査しました。女性が活躍できる職場の現状やイメージを知り、採用や離職防止につなげるヒントにしてみてはいかがでしょうか?

調査時期
2018年3月
有効回答
現在の会社に1年以上勤務している正社員、且つ、20~59歳女性 400人

目次

課長クラス以上の女性管理職者は4.8%。係長・主任クラスは15.5%という結果に

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正社員女性400名に「現在の役職」について質問したところ、「部長クラス」(1.5%)、「課長・次長クラス」(3.3%)の課長・次長以上の管理職の役職に就いているのはわずか4.8%という結果となりました。「係長・主任クラス」(15.5%)を加えても、役職者は約2割にとどまり、女性社員の全体の約8割は「一般社員」として働いている実情が見えてきました。

「管理職になりたい」と答えた女性は12.2%で、全体の1割程度

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「管理職になりたいと思うか」という質問に対し、「なりたい」(4.4%)、「どちらかというとなりたいと思う」(7.8%)と回答した人は1割程度にとどまり、「なりたいと思わない」(59.2%)、「どちらかというとなりたいと思わない」(28.5%)との回答が9割近くに達しています。

女性管理職になりたいと思わない理由については、「仕事と家庭の両立はきつい」(35歳/石川県)、「責任重大だから」(28歳/新潟県)、「時間外の負担が大きい」(43歳/鹿児島県)、「制約が多い」(48歳/神奈川県)、「給与に見合わない」(29歳/神奈川県)など、物理的、精神的に大きな負担がかかると考える回答が多く見られました。

30代で管理職になりたいと考える人については、「仕事のステップアップとして、必要なことだと思う」(31歳/埼玉県)、「自己実現のためになりたい」(37歳/大阪府)、「女性でもバリバリ働きたい」(34歳/東京都)、「自分が後輩のために道をつくりたい」(39歳/京都府)などの前向きな回答が多く見られました。しかし、40代以上の世代については、「上司が男ばかりだから」(51歳/愛知県)、「現在の上司が意地悪だから、意地悪されない職場をつくりたい」(40歳/岡山県)など、現状の職場に不満があることで変革を起こしたいと考えている人がいるようです。

「管理職になりたい」と思わせる制度・環境・風土とともに、ロールモデルの存在も重要

今回の調査では、正社員女性の約8割が一般社員として働いていることがわかりました。また、その中で「管理職になりたい」と考える女性社員は1割程度にとどまり、全体の9割近くは「なりたくない」と考えているのが実情のようです。

実際の働く女性の声として、「子どもがいるので急な出勤や出張は無理」(34歳/福島県)、「部下になる人との接し方がわからない」(48歳/富山県)など、職場のフォロー環境に不安を抱いているケースもあれば、周囲の管理職者の実態を目の当たりにし、「体調を壊す管理職が少なくないため、管理職の気苦労が給料に見合わない」(53歳/大阪府)、「管理職になったところで、頂点に立たなければ環境を変える権力を持てない」(27歳/福岡県)と考えるケースもありました。

女性の活躍を推進するためには、女性自身が「管理職になりたい」と思えるような職場をつくることが重要といえそうです。制度・環境を整えることはもちろん、実際に活用できる風土をつくること、そして、ロールモデルとなる女性管理職が身近に存在し、いきいきと活躍していることがポイントとなるでしょう。

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