コミュニケーション能力を診断できるポイント

コミュニケーション能力を診断できるポイント

目次

ここ10年でコミュニケーション能力は益々求められている

企業が新卒採用選考にあたって重視する要素は、25項目中「コミュニケーション能力」が10年連続で第1位となりました。(※2013年経団連調べ)
さらにコミュニケーション能力を重視している企業は年々増加している結果になっており、2003年には68.3%の企業が選択していましたが、2013年には86.6%に増加しています。つまり、コミュニケーション力の必要性が年々増してきているといえるのです。これからの時代、さらにコミュニケーション能力が求められる時代になると思います。では、このコミュニケーション能力とはいったい何なのでしょうか。

コミュニケーションの語源は、ラテン語でコミュニス(communis)=共有物と言われています。つまり、必ずコミュニケーションにおいては、共有する「相手」が存在し、相手と時間や空間や言葉やさらにはモノを含めて、なんらか共有し合うことをコミュニケーションというのです。
過去にはコミュニケーションの手段は会って話すことだけだった時代もありましたが、今では会わずとも電話はもちろんメールやSNSによってもコミュニケーションが取れます。つまり、相手と「共有をする」場が多様化してしまったことに近年のコミュニケーションの難しさがあると言えるかもしれません。職場においても、多様な人たちと多様なツールを使い、多様な情報を共有していかなければいけません。そのために、企業が採用基準としてこの「コミュニケーション能力」を重視しているのだと言えます。

コミュニケーション能力は何で図られるのか

ではコミュニケーション能力とは何で測られるのでしょうか。
難しいのが、これは数字で測れるものではないということです。自分はコミュニケーション力があると思っていても、そのレベルを測れるものがどこにもないため、自分がどれくらいコミュニケーション力を身につけているのか、周りと比べてどうなのかが判断がしにくいという難しさがあります。
企業はどうにかしてこのコミュニケーション力を測る必要がありますが、採用選考時においては、コミュニケーション能力を大きく2つの観点からチェックしています。1つは、「過去の経験」を通じて。過去にあった周囲の人間とのエピソードを聞き、そこからコミュニケーション能力のレベルを測っています。
2つ目は「面接の中でのやりとり」を通じて。これはまさに面接の中での質問への受け答え方から判断をされます。

日ごろからコミュニケーション能力を高める意識をしよう

企業がこのコミュニケーション能力を選考の中で重視するのは、実際に働き始めてから重要になるためです。本質的なコミュニケーション能力を高めていくことが大事です。ですので、面接用に「にわかコミュニケーション力」を高めるのではなく、本質的なコミュニケーション能力を高めていくことが大事です。実際に、面接の為に実際以上の経験をアピールして見事内定入社したものの、入社後、面接時にアピールしていたような積極性や協調性がなかった、という話を聞くこともあります。
社会人として必須のコミュニケーション能力は、面接の場面だけではなく、どんな場面で、どんな人とも、やりとりできる力です。
それは、①相手の意図を「的確に捉える」、②相手にこちらの意図を「的確に伝える」という基本と、「互いを理解し合う」という相手を大事に思う気持ちで成り立っています。

これこそが、コミュニケーションの初歩になります。
にわかコミュニケーション力ではなく、日ごろから少しずつ意識をしていき、本当の意味での力を身につけられるようにしましょう。

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