塾講師の年収はどれくらい?仕事内容から年収アップの方法まで徹底解説

塾講師の年収はどれくらい?仕事内容から年収アップの方法まで徹底解説

目次

子供や人に物事を教えるのが好きで、教育関係の仕事がしたいと考える人は多いです。職業の選択肢のひとつとして塾講師という仕事がありますが、勤務体系や年収、将来性などが気になりますよね。この記事では、塾講師の年収や勤務体系、仕事内容、年収アップ方法について解説します。ぜひ参考にしてください。


塾講師の年収はどれくらい?

平成27年度の塾講師の平均月収はおよそ28万円です。ボーナス込みで平均年収は373万円ほどです。しかし、正社員として塾講師をしている人や、非常勤講師やアルバイト、個人で塾講師をしているなど、勤務形態によって年収も大きく異なります。

アルバイトの平均時給は1,600円台です。個別指導よりも集団指導のほうが時給が高くなっています。少子化が進んでいるものの塾に通う子供は増えていますので、仕事としてはこれからも需要があると思われます。しかし高等学校教員や、大学講師に比べると少し年収が低い傾向にあります。一方で有名な塾では年収が高いなど、塾によっても異なります。

※参考
塾講師の平均年収(平成27年) 年収ラボ

(2017年6月時点)


塾の規模による年収の違い

有名な塾では対応すべき塾生も多いので、小規模な個人の塾などとは年収はかわってきます。ほかの職種と同じように、大手のほうが年収が高い傾向があります。その中でもカリスマと呼ばれる塾講師は年収1,000万円を越えることもあります。アルバイトでも高い評価を受ければ時給アップになることもあるため、塾の規模や評価はとても重要です。

教え方がうまく生徒の志望校合格率が高かったり、生徒や保護者からの評判が良かったりすると、担当する生徒や授業が増えて年収アップに繋がる可能性もあります。

※参考
「幼稚園・保育園等の経営実態調査結果」厚生労働省

塾講師の残業・時間外手当

塾講師の勤務時間は基本的に夕方から夜です。午後に出勤し、授業の準備をして、中学生以上であれば夜10時ごろまで授業を行います。授業後は生徒から質問を受けたり、後片づけをしたりなど細かな業務をしてから帰宅します。

授業の後は教室を閉めてしまうため、基本的に残業はありません。授業の準備などで早く出勤しても基本的に時間外手当はつかないところが多いです。しかし、残業や時間外手当については勤務する塾によって異なりますので、勤務する前にしっかり確認しておきましょう。夏休みといった学校がまとまった休みのときは特別講習がります。その場合は朝から夜までの勤務になります。

塾講師が年収アップする方法

塾講師はほかの教育職と比べると平均年収が低めといわれています。では年収をアップするにはどうすればいいのかを解説します。

人気講師になる

有名塾の人気講師になれば年収は大幅にアップします。テレビにも出演して一躍有名になった人気講師の年収は推定5,000万円といわれています。人気を集めるためには、わかりやすい授業をするための工夫や、生徒とのコミュニケーションをとるなどの努力が不可欠です。周りからの評価がよければ給料アップを直接交渉することも可能です。

しかし、昇級ルールが決められている塾も多いため、まずはルールを確認しましょう。最近ではネット配信で授業をしている塾もあり、より多くの塾生に教えることで結果的に年収アップにつながる場合もあります。

ダブルワークをする

複数の塾の講師をして掛け持ちすることで年収をアップすることもできるでしょう。他に本業をしつつ、空いた時間で塾の講師としてダブルワークをするという方法もあります。

また塾講師をしながら副業をするという方法もあります。副業は学生より社会人の方が時給が高い家庭教師や、自宅で作業できる通信講座の添削などもおすすめです。人気講師になることができれば年収がアップしますが、現実的にはこうした手段で年収アップをはかるのもよいでしょう。


塾講師の仕事内容

実際にどんな仕事をしているのか、塾講師の仕事内容を紹介していきます。

生徒の学習指導

塾講師と一概にいっても個別の指導なのか集団なのかによっても仕事の内容は変わります。すべての教科を担当することはほぼなく、特定の教科や学年・志望校などでも指導方法は変わってくるでしょう。

生徒が塾で学ぶ目的は、主に受験対策や学校のテストで高得点を取りたいといったものがほとんどです。塾講師の仕事としては、それらにあわせた学習の指導をすることがまず重要になります。

通常授業の他に、夏休みなど特別期間の授業や、受験直前対策などにも対応することがあるでしょう。

保護者との連絡

生徒の学習意欲を向上させるためにも保護者と生徒の気持ちを共有しコミュニケーションをとることが不可欠です。学習の進み具合や、家での生徒の学習態度などを知ることも大切です。

受験生を担当する場合は保護者に志望校の合格率を知らせたり、対策を共にとる必要もあり、保護者とのやり取りが多くなります。普段から保護者とコミュニケーションを取ればいっそう、生徒に寄り添って指導できるでしょう。

授業準備などの事務業務

塾講師の仕事は教室の授業だけではありません。授業準備や宿題作成、その採点、また塾によっては教室の清掃なども塾講師の仕事のひとつです。

その中でも授業の時間以外で塾講師が最も時間を割くのは「電話対応」です。生徒の欠席連絡や保護者からの問い合わせ、新しい生徒の受け入れについてなど電話の対応を求められる場面が多いです。


塾講師のキャリア

正社員の場合は、まず講師として入社し、その後は主任、塾長となって塾経営に携わることもあります。ある程度キャリアを積んだ後で個人事業主となって塾の経営をする人もいます。同じ塾で講師を続けていく人はまれです。塾講師は変則的で安定しない仕事であるため、多くの講師はキャリアアップをして今よりよい給料や待遇を用意してくれる塾へ移っていくことが多いです。

講師としてではなく、系列塾を地域でまとめるマネージャー職につく場合もあります。役職について本社の経営に携わるケースもあります。あらかじめキャリアをどういうふうに積んでいくのかを考えておくとよいでしょう。


まとめ

塾講師は平均年収は他の教育職よりも低いですが、人気講師になったりキャリアアップをして大手の塾で講師をしたりすれば年収アップを望める職業です。少子化が進んでも教育事業がなくなることはないので、これからも需要のある職業でもあり、働き方もある程度の選択ができます。

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