【ITエンジニアが語るキャリアの築き方】IT業界での共働き育児について

目次

飯田 浩基

執筆者プロフィール

飯田 浩基

システム技術1課
ITエンジニアリーダー(掲載当時)

はじめに

私事ですが、今年娘が産まれました。
妻は現在育児休暇中ですが、昨年までITエンジニアとして活躍していました。来年には職場復帰を考えています。私にとっても妻にとっても、仕事と育児を両立するのは初めての経験です。限られた時間の中で、エンジニアの仕事と家庭の両立を図るためにはどうしたら良いのでしょうか。

仕事と育児の両立

私も妻も、多くの期間を顧客常駐型のエンジニアとして働いてきました。妻が職場復帰をした後は、今まで当たり前のようにやっていた残業や休日夜間の対応などが困難になることは容易に想像できます。特に妻は、子供の具合が悪くなれば休暇ももらわなければならなくなります。自社での仕事であれば周囲の理解、協力が得られやすいのかもしれませんが、お客様先での仕事となるとその様な家庭の事情を伝えて仕事をするのは、なかなか難しいものです。

人それぞれ様々な考え方があるかと思いますが、共働きである以上、妻をサポートしなければならないことは明確です。その為にまずは、育児時間をどのように創出するかということが課題となってきます。エンジニアの職場では、予期せぬ作業が発生することも多いです。そのような作業に対して、今までは残業などで作業時間を追加確保できていましたが、今後はそんな時間の融通も利かなくなってきます。
自宅から社内LANへ接続し仕事をすることを許可している企業もありますが、それもごく一部の業務で、完全に実現するためにはセキュリティ面など色々問題があります。また自宅での作業が当たり前になるということは、仕事とプライベートの境界線が曖昧になり、心の休まる時間がなくなってしまう懸念もあります。
そういった環境の中で、育児時間を捻出・創出するにはどうしたら良いでしょうか。先輩の意見等も参考に、私なりの考えをお伝えします。

育児時間の創出、ワーク・ライフ・バランス

職場において、まずは現状の作業の見直しを図ることが重要かと思います。時間を創出するのですから、今現在の時間の使い方を見直すことが大切ではないでしょうか。現在の状況ゴール目的スケジュールなどを正しく把握し、より効率の良い作業手順で段取りよく取り掛かるといった当たり前のことをもう一度見直し、タイムマネジメントセルフマネジメントを徹底させてみましょう。これ以上の効率化は無理だと思っていても、改めて見直すと、まだまだ改善できる点があったり、周囲に働きかけることで根本からやり方を見直せる業務などがあるかもしれません。

次に、フレックス制度などの会社の制度を利用してみるのもいいのかもしれません。定時で帰宅するために早朝出社する、閑散期に勤務時間を短縮するなど、うまく制度を利用してみるのもいいですね。

そして何よりも、職場やチーム内で理解を得られるように、普段からのコミュニケーションを大切にするべきだと思います。エンジニアは一人で作業しているわけではありません。なので、自分の仕事のスタイルが変わることでチーム内に与える影響を最小限にしなければなりません。その為には普段からの情報共有など、チーム連携が重要になってきます。更に、同じような状況下にいるメンバー、考え方を共有できるメンバー等との職場内での人脈作りもとても大きなサポートになりうるのではないでしょうか。ワーク・ライフ・バランスの意識が高まれば、相互協力も充分可能です。

一方、家庭では、モバイルコミュニケーションツールを利用し、家族間のコミュニケーションをより便利に図ることが必要になってきますね。詳細は省きますが、最近では様々な製品やソフトがあり、うまく活用できれば離れていても今よりもっと便利にコミュニケーションがとれそうです。

最後に

仕事や育児に関する考え方は人それぞれ。でも、多かれ少なかれ、家族、職場、行政など周囲の理解と協力が必要なのは確かです。
ここまで申し上げた内容が皆さんの環境に当てはまるかどうかわかりませんが、ITエンジニアとしてキャリアを積んでいく上で、同じような問題にぶつかる方は大勢いらっしゃると思います。私のコラムが少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

SNSでシェアする

  • ツイートする
  • facebookでシェアする
  • LINEで送る
  • LinkedInでシェア
  • はてなブックマーク

SNSでシェアする

  • ツイートする
  • facebookでシェアする
  • LINEで送る
  • LinkedInでシェア
  • はてなブックマーク