地元に帰って転職活動をするUターン転職のメリットは?

地元に帰って転職活動をするUターン転職のメリットは?

目次

Uターン転職の実情はどうなっているの?

若いうちは都心部でバリバリと働きたいけれど、ゆくゆくは地元に帰りたい。もしくは、大学を卒業して何となく、そのまま就職をしてしまったが、そろそろ地元に戻りたい。そんな方は少なくないはずです。これをUターン転職といいます。

Uターンとは生まれ育った土地から都心に出るなどした方が、再び地元に戻ることを指し、近年こういったUターン転職が増えているといわれています。 個人的な予測で、「過疎化が進む日本では、一度県外で働いた人が地元に戻るケースは年々減っているはず...」とばかり思っていた私は、Uターン転職が増えているという事実を聞き、驚いて調べてみました。

厚生労働省の調査(2011年「人口移動調査」)では、34.5%がUターンをしています。つまり、何らかの理由で地元を出て暮らしても、その中の1/3以上の人がまた地元に戻っているということが分かります。内訳を見てみると、男性で36.9%、女性で32.0%。男性の方が「地元志向」が強いことが伺えます。

年齢別に見ると、また驚く結果が分かります。学卒の就職時に地元に戻る人が大半なのではないかという私の予測とは違い、40歳~50歳前後がUターン率の高い数字が出ています。年を重ねるにつれて、生まれた土地に戻りたいという思いが強くなる、ということが分かりました。

Uターン転職の活動の仕方

上記の結果から読み取れることと、転職市場の状況を掛け合わせて考えると、Uターン時の転職活動の仕方は、「とにかく早めから転職活動に取り組み、長期スパンで求人を探していくことが必要」という結論に導けます。
40代になって地元に帰りたい。そう思っても「仕事がない」というケースが多いでしょう。その理由は、今の日本の転職市場では35歳までをターゲットとした求人が多いからです。都心部でも40歳を超えると、求人の難易度が上がり転職のハードルが一気に上がります。
つまり、40歳を超えて地元に戻りたいと考えている人は、その数年前から転職活動を開始するのがベストといえます。年齢が若ければ若いほど転職しやすいからです。

もう一ついえることは、転職活動に時間がかかる可能性があるということです。都心部に比べ、地方の求人数は圧倒的に少ない状況です。特に、中途採用の求人が発生するタイミングは、離職者が出たタイミング、もしくは事業が成長し人員不足となるタイミング、大きくはこの2つのケースが考えられます。
大事なのは、タイミングを逃さないことです。長期スパンに渡り、常に求人を探すようにして、自分に合う求人が入ってきたタイミングを逃さず応募することが重要になってきます。

Uターン転職のメリットは何なのか。Uターンに思いを馳せる

今まで見てきた内容から、Uターン転職はハードルが高いかもしれないと感じている人もいるかもしれません。それでも忘れてはいけないのが、「一度都心に出た人の中でも、1/3の人が地元に戻っている=地元で転職をしている」という事実です。
そこには、地元に戻りたいという強い「意志」があり、その意志がハードルの高い転職活動であっても乗り越える力になっているということです。それほどまでに、自分の生まれ育った町の時間の流れや、生まれ育った町の人たち、家族が待つ場所。そのようなものが年を重ねるほど重要になってくるのではないでしょうか。

それは、「メリット」という観点を超えた、大事なものを「守る」という感情、もしくは大切な人たちや、生まれ育った町に「メリット」を還元する思いに近いのかもしれません。
そんな「思い」を大事にして転職活動に臨んでみてはいかがでしょうか。

マンパワーグループでは、Uターン転職希望の方へのサポートを強化しています。詳しくはこちらをご覧下さい。
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プロフィール

I.S

入社10年目、アカウントセールスを経てスタッフコンサルタント主任

数年前に取得したキャリアカウンセリングの資格を生かし、多くの求職者のお役に少しでも立ちたいと思っています。

趣味 オルガン演奏
好きな言葉 臨機応変
口癖 なるほど
将来の夢 一人でも多くの方のキャリアカウンセリングをすること

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