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中途採用の成否を分けるポイントは面接官のトレーニングにあった!採用が順調な企業の実施率は6割以上

2017年9月25日

厚生労働省の発表によれば、2016年の有効求人倍率は1.36倍と、バブル期にあった1991年(1.40倍)以来、25年ぶりの高い水準に。中途採用においても、依然、売り手市場が続く見通しとなっています。採用活動において、企業の努力がより求められている今、「面接官が適切な面接スキルを持っているか」が鍵になると言えるでしょう。そこで、マンパワーグループは、人事・労務・採用に携わっている20代~50代の男女251名を対象に、中途採用における面接官のトレーニング状況について調査しました。採用活動を強化するためのヒントにしてみませんか?

調査時期
2017年2月
有効回答
251人

目次

全体の実施率は44.6%。採用が順調な企業では65.0%が実施

面接官の教育・トレーニングを実施していますか

面接官の教育やトレーニングを「実施している」企業は全体の44.6%にとどまり、「実施していない」企業が過半数を占めました。採用の窓口となる人材に対し、半数以上の企業で面接における基本スキルを学ぶ機会を提供できていない現状がうかがえます。

【中途採用状況別】 面接官の教育・トレーニングを実施していますか

さらに中途採用の状況別に見ると、採用について「順調」と回答した企業のトレーニング実施率は6割を超えており、うち、定期実施率も3割と高い割合を占めています。一方、「不調」と回答した企業は、「実施していない」(70.5%)が7割以上を占め、「定期的に実施」(7.4%)している企業は1割にも届かない結果に。これらを考え合わせると、面接官のトレーニングをしっかり行っている企業ほど、中途採用の活動も順調な傾向にあります。適切な面接スキルを持った面接官を育成することは、ほしい人材を採用するためには必要不可欠と言えるでしょう。

6割強の企業が「面接の進め方」「面接の心得・心構え」のトレーニングを重視

面接官の教育・トレーニング内容について、あてはまるものをすべてお選びください

面接官のトレーニングを実施している企業では、どのような教育が行われているか聞いてみたところ、「面接の進め方」(62.5%)、「面接の心得・心構え」(61.6%)が6割以上を占めました。

面接を進める手順はもちろんのこと、面接官自身に心構えを身につけさせることは非常に重要なポイントです。面接官は、企業にとって「必要な能力を持つ、ほしい人材」であるかどうかの見極め方を、しっかり学ぶことが大切です。
また、「応募者への質問の仕方」(51.8%)、「評価・判断基準」(50.0%)も上位を占めています。履歴書の学歴や経歴だけで判断したり、型どおりの質問に添って進めたりする面接では、応募者の人物像を見抜くことはできません。企業の方針にのっとった評価・判断基準をもとに、応募者の本質を見極めるための質問をする力が、入社後のミスマッチや、それにともなう早期離職を防ぐことにもつながります。

このほかにも、企業のコンプライアンスのための「面接時のNG発言」(37.5%)、ほしい人材を見極めるための「求める人物像」(35.7%)や「実務経験・スキルの見極め方」(25.0%)、自社の魅力を正しくアピールするための「会社や業務の説明内容や方法」(31.3%)や「応募者への動機付け方法」(25.9%)など、さまざまな角度からトレーニングを行っているようです。

まとめ

今回の調査では、面接官のトレーニングを実施する企業は全体の4割以上を占め、さらに採用が順調な企業では6割以上が実施していることがわかりました。また、「面接の進め方」と「面接の心得・心構え」をはじめ、多様なトレーニング内容を取り入れているようです。より有能な人材を採用するためには、面接に携わる人材をしっかりと教育し、質の高い面接を実施することが必要となりそうです。

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