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人事を悩ます「選考辞退」 人材を確保するために取るべき策とは?

2017年10月30日

「選考辞退」は、人事担当者にとって大きな悩みの一つ。書類選考や面接にかけた時間とコストはムダになり、採用見込みの人材が選考辞退した場合には、人員配置の計画も見直さねばなりません。売り手市場が続いている今、選考辞退を避けるためには、企業側に何らかの対策が必要となっています。そこで、マンパワーグループは、中途採用を行っている企業の人事担当者251名を対象に、中途採用の選考辞退防止策を講じているか、また、具体的にどのようなことを行っているのかを調査しました。採用人数の確保はもちろん、ほしい人材を逃さないためにも参考にしてみてはいかがでしょうか?

調査時期
2017年2月
有効回答
251人

目次

選考辞退防止策は、7割の企業が非実施

応募者の選考途中の辞退を防ぐ対策を実施していますか。

応募者の選考辞退を防ぐ対策については、実施していない企業が7割を占めました。現状、中途採用においては対策を講じている企業は少数派のようです。

【中途採用状況別】 応募者の選考途中の辞退を防ぐ対策を実施していますか。

一方、中途採用状況別に見ると、採用が「順調」な企業の実施率は48.8%、「どちらとも言えない」(21.1%)、「不調」(21.1%)と答えた企業を大きく上回っています。選考辞退の防止策を講じることは、中途採用において有効と言えそうです。

最も実施されている選考辞退防止策は「選考通過や日程の迅速な連絡」

応募者の辞退を防ぐ対策について、あてはまるものをすべてお選びください。

応募者に向けた具体的な選考辞退防止策としては、「選考通過や日程の迅速な連絡」(70.7%)が最も多く、実施企業の約7割が行っています。次いで、土曜や夜間なども含めた「面接日程の柔軟な対応」(57.3%)、「面接の前日確認の連絡」(49.3%)が続きます。いずれも、人事担当者のマメな連絡や対応によるもので、働きながら転職活動している応募者が予定を立てやすいように配慮した策と言えます。

また、「入社意欲を持たせるための動機形成」(37.3%)、「面接官のトレーニング」(26.7%)など、応募者の入社意欲を高めるための面接スキル向上に注力している企業も少なくはないようです。一方、選考過程の中で他の企業と比較されることを考えると、「口コミ対策」(22.7%)、「コーポレートサイトや募集広告における求人情報の工夫」(16.0%)といった情報発信の工夫も必要と言えるでしょう。

まとめ

今回の調査では、選考辞退の対策を講じている企業は、全体の約3割にとどまっていますが、対策を講じている企業の半数近くが採用は「順調」と回答している状況を見ると、対策による効果はありそうです。

売り手市場が続く今、応募者はより良い条件を求めて多くの企業を並行して受けているため、選考辞退や内定辞退をするケースも増えています。ほしい人材、戦力となる人材は、他の企業にとっても同様である可能性は高いもの。こうした人材を確保するためには、選考過程の時点から様々な対策を講じることが必要と言えます。人事担当者によるマメな連絡・対応、面接スキルの向上、インターネット発信による求人情報や口コミ情報などの工夫の策は、大きなコストをかけなくても着手できるので、まずは取り組んでみることをおすすめします。

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