膨大な事務処理をピンポイントでサポート
- 事業内容:
- 食品
- 採用区分:
- 新卒採用
- 採用人数:
- 30名
採用コンサルティング
採用事務代行
エージェントコントロール
初めての新卒採用でノウハウがない
担当者は人事総務業務全般を兼務しており、対応しきれない
社内から新卒採用に対する理解が得られていない
新卒採用コンサルティングを活用し、採用戦略や採用フローの構築、内定者フォロー、入社後研修までをトータルに提案
実務は採用代行サービスを利用し、事務処理を中心に対応
採用目標を達成
社内で新卒採用への理解が深まり、高い評価を得る
採用フローが確立され、次年度も新卒採用が決定
初めての新卒採用にもかかわらず、採用コンサルティングと事務代行の活用により採用期間わずか2カ月で採用目標を達成した事例をご紹介します。
これまでの採用活動は、事業の特性上、専門的な知識、プロジェクト管理能力、そして多くのステークホルダーをまとめるコミュニケーション力など、「プロフェッショナル」が必要とされてきました。そのため、ジョブ型雇用の経験者採用を中心に行っていました。
経験者採用を中心にした採用活動は、即戦力の人材を確保することで事業の推進がスムーズに進むというメリットがある一方、以下のような課題もありました。
一方、個々の持つ専門性を活かし、長期的に業務に携われる環境は同社の大きな強みであり、従業員にとってもやりがいを感じられるポイントとなっています。
異動が少ないため、社内の人材の流動性が低く、事業部間の連携もあまり行われていない状況が続いています。従業員からも「企業文化や社風を感じにくい」「組織としての団結力が弱い」といった意見が上がっており、従業員エンゲージメントの低下が大きな懸念事項となっていした。
そこで、適切な配置転換を行い、横断的に業務に携わることができる人材の育成を目指すことに加え、社員全員で若手の育成に取り組むことで、組織の団結力を向上させることを狙い、初めて新卒採用を実施することが決定しました。
いざ新卒採用に取り組むことになりましたが、いくつかの大きな課題に直面しました。
採用担当者には新卒採用の経験者がいないため、新卒採用に特有のスケジュールや、母集団形成、選考の方法などのノウハウが不足していました。そのため、具体的なプランを立てること自体が難しい状況でした。
また、これまで経験者採用しか行っていなかったことから、業務経験のない人材のポテンシャルをどのように見極め、評価するかについての基準も確立されておらず、採用活動全般にわたってノウハウが不足していました。
もう一つの問題は採用担当者の工数不足です。新卒採用が初めての試みであり、実験的な側面もあったため、担当者の増員は見送られました。加えて、採用担当者は人事業務と総務業務を兼務しており、常に多くのポジションで中途採用の対応も行っています。
新卒採用は期間限定ではあるものの、その業務量は爆発的に増加するため、他の業務も抱える担当者2名だけでは対応が困難な状況に陥っていました。
社内でも、新卒採用に対する理解が十分に得られないという課題もありました。
新卒採用は即戦力を求める中途採用とは異なり、育成コストや教育に時間がかかるため、配属先の部門や既存の社員にも影響を与える取り組みです。新卒採用の実施決定には関係部門との調整が必要であり、多くの時間を要しました。結果として、他社よりも大幅に遅れて採用活動を開始せざるを得なくなりました。
新卒採用の実態を把握し、実施の可否を決定したいという意向から、マンパワーグループに新卒採用導入の検討段階でご相談をいただきました。
社内では、新卒採用の実施に関する様々な議論が交わされ、最終的に実施が決定したのは5月を過ぎた頃でした。
採用活動は、多くの学生が内定を得て就職活動を終える6月からスタートしました。
職務の特性や社内の期待を踏まえると、ターゲットとなる学生は限られており、母集団形成が採用成功のカギを握ると判断。こで、短期間で多くの採用チャネルを活用し、数少ないターゲット層に対して集中的にアプローチを行いました。
クライアントにとっては、初めての新卒採用活動でしたが、マンパワーグループの採用支援により、媒体やプランの選定から契約・セットアップを短期間で完了し、母集団形成を実行しました。
もう一つの課題は知名度の低さです。クライアントは十分な実績と経営基盤を持つ企業でしたが、BtoB企業であり新卒採用を行ってこなかったため、学生の中での知名度が低いことが懸念点でした。
しかし、事業内容を知れば興味を持つ学生はいると判断し、会社説明会では事業内容や方針、社会的貢献をわかりやすく伝えることに注力しました。
クライアントは新卒採用が初めてということもあり、多くの学生との対話を希望していました。そのため、初期段階の面接ではグループ面接を多く取り入れ、学生とのコミュニケーションを十分に取れるよう配慮しました。
また、面接官も新卒採用面接の担当は初めてであったため、マンパワーグループから面接官向けのマニュアルを提供し、社内での教育に活用していただきました。
マンパワーグループは、採用計画から新卒社員の育成プラン提案まで、新卒採用をトータルでサポートし、クライアントの「新卒採用のフロー」をゼロから一気に構築しました。
マンパワーグループ | クライアント | |
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戦略・計画 |
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母集団形成 |
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選考 |
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内定・入社 |
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支援のポイントは次の3つです。
初期段階のポイントは、新卒採用に対する社内の理解を得ることでした。
新卒採用はポテンシャル採用であり、教育やパフォーマンスの予測がしにくいといった側面もあります。新卒採用は、単に採用して終わりではなく、入社後の定着や活躍にも焦点を当てなければ、本来の成果が得られないまま、短期的な施策で終わってしまう可能性があります。
そこで、マンパワーグループは新卒採用に対する社内全体の理解を深めるために、社内議論の材料となる資料を作成し、提供しました。
採用担当者が置かれた状況から、選考や面接官トレーニング、評価などの採用のコアになる業務に専念できるようサポートするための環境整備が重要だと判断しました。
そのため、企業の特性を考慮した採用戦略・計画・フローの立案を行い、採用に関する事務処理全般を一手に引き受けることで、採用担当者が本来の業務に専念できる環境を整備。
しっかりとした業務分担を行った上で、業務が進行する中でもクライアント担当者とオペレーション担当者が密に連携を取り、細かな要望にも迅速に対応できるよう配慮し、スピーディに内定まで結びつける運用を実施しました。
採用活動の開始が他社と比べて遅かったため、内定辞退が発生した際に追加採用で補うことが難しい状況でした。特に、第二志望など学生から補欠候補としてキープされた状態の内定承諾は非常に高リスクなものでした。
そのため、学生の本音を慎重に汲み取り、入社を真剣に希望する学生に対して内定を出すという対応が必要とされました。
人材紹介会社から紹介された学生については、人材紹介会社の担当者とも密に連携をとり、学生の本気度や承諾の可能性など内定の判断に必要とされる情報収集を行いました。
6月に採用活動を開始し、わずか2カ月で目標であった3名の採用に成功しました。「遅い開始」「知名度の低さ」「人員不足」といった課題を、企業の事情に合わせたプランニングとサポートによってクリアし、クライアントとの協力のもと、採用目標を達成することができました。
採用した学生に対する社員からの評価も高く、当初は新卒採用に懸念を示していた社員からも「とてもしっかりしている」「やる気がある」など好意的な声があがったのも大きな成果です。これは、新卒採用に対する社内の意識を変える大きな成果となりました。
次年度も新卒採用を継続することが決定し、新卒社員を受け入れる企業文化が着実に醸成されつつあります。
2名の採用担当者でも実行できる、新卒採用のフローが確立されたことも大きな成果のひとつです。社内で行うべき業務と、外部に委託すべき業務が明確になり、次年度からは余裕を持ったスケジュールで採用活動を進めることが可能となりました。
新卒採用の導入は容易ではなく、多くの問題を解決する必要がありましたが、クライアントからは、優秀な学生を採用できたことを高く評価いただきました。
新卒採用に関するノウハウが全くない状態からのスタートだったため、クライアントからは「どうですか?」という相談ベースではなく、「こうしてみましょう」と具体的な方向性を示してほしいという要望がありました。豊富な実績をもとにクライアントの状況や希望など個別事情に合わせたプランニングをご提供し、ご満足いただいています。
さらに、採用活動の進行中にも、状況に応じた柔軟な対応が可能だったこと、自社業務とベンダー対応業務の役割分担がしっかりと確立されたことも高く評価されています。その結果、次年度は採用担当者を2名から1名に減らし、最小限の工数で新卒採用を進めることが決定しました。
営業担当者より
新卒採用の導入という大きな試みにサポートとして関われたことを、とても嬉しく思います。今回の支援は、単なる採用活動に留まらず、入社後の研修なども含め、年間を通して担当者の方と共に試行錯誤を繰り返しながら進めてきました。
無事に目標を達成し、今度は新卒社員育成のフェーズに入っています。次年度の新卒採用も決定していますが、今回の経験を踏まえ、さらに改善を加えた、より良い採用活動を目指しています。効率性を維持しつつ、優秀な学生を確実に採用できる「勝ちパターン」を作り上げていきたいと考えています。
ナビサイトの設定やエントリーシートの受付、面接日程調整、応募者対応などの採用事務のほか、採用イベントの各種手配など、採用にまつわる業務各種を代行します。
新卒採用の現状を分析し、採用に関する課題を抽出、貴社の状況と新卒市況を踏まえたうえでの採用戦略や改善案を提案します。
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