
ジョブ型雇用の導入前に整えておくべき6つの施策とは
総合人材サービスのマンパワーグループ
人事制度
掲載日2020年11月24日
最終更新日2022年5月 9日
目次
人事や採用の現場で「HRテック」が注目を集めています。「HRテック」という言葉を目にしたことはあっても、「具体的にどのような意味なのか分からない」という方も多いのではないでしょうか?
近年の人事の「トレンドの一つ」となっているHRテックは、デジタル技術を活用することで採用や教育業務全般の精度を高めたり、効率化を図ったりすることを指します。
デジタル化が進む今後も引き続き注目されると予想されるため、人事担当者の皆様は、理解を深めておくとよいでしょう。そこで今回の記事では、HRテックの概要とメリット・デメリット、実際のHRテックシステムがどのようなものなのか、について解説します。
最初に、「HRテックとはどのようなものか」や市場の動向について確認し、「なぜ近年になってHRテックが注目されているのか」といった点を解説します。
HRテックとは、「人事」を意味するHuman Resourcesと「技術」を意味するTechnologyを組み合わせた造語です。
つまり、採用やマネジメント・育成などの人材に関する分野において、AI・ビッグデータ・クラウドといった最先端のICT技術・サービスを活用することを指します。
HRテックの注目の高さは、市場規模の推移・予測にも顕著にあらわれています。2017年度におけるHRテックの市場規模は586億円でしたが、2023年には4倍以上の2,504億円規模にまで膨らむと予想されています。
そのなかでも、「採用・配置」の分野がHRテック市場の大半を占めています。
HRテックが注目され、急激に伸びている背景には、「クラウドやAI(人工知能)の技術開発が進んだこと」と「採用の難化」の2点が挙げられます。
2021年1月にマンパワーグループではHRテックに関する調査を行っております。調査結果は「企業のHRテック導入率は2割弱。 導入している業務領域やメリットとは?」からご覧ください。
続いては、HRテックを導入することによるメリットとデメリットについて解説していきます。
HRテックの主なメリットは以下の4点です。
次は、デメリットとなりうるポイントを3点挙げておきます。
最後に、HRテックシステムには「どのようなシステムがあるのか」について解説します。
採用管理システムとは、応募者の履歴書、選考プロセス、面接評価などのデータを収集し、一元管理するシステムです。
これらの機能を活用することで、採用活動を効率化し、精度を高めることができます。
採用管理システムに関しては「採用活動を効率化するATS(採用管理システム)導入のメリット・デメリットを解説」で詳しく解説しています。
人材管理システムは、従業員に関するさまざまな情報をデータ管理できるシステムです。
人材管理システムは、配置転換や部署の適性判断のためのデータとして活用することができます。
また、活躍している人材のデータを参考にすることで、人材採用時のターゲット設定(求める人物像)に活用することもできます。
データを数値化して一元的に管理することにより、従来の評価システムと比べて適正に管理できるようになります。その結果、優秀な社員を正当に評価し、モチベーションの向上につなげることができます。
労務管理システムでは、社会保険、給与計算、労務管理などを一元管理できます。これらを連携させて管理すると、情報入力の二度手間を回避できるようになり、担当スタッフの業務効率化にもつながります。
出退勤データや残業時間、有給消化日数などもクラウド型のシステムで管理することができます。スタッフがスマホをタップするだけで出退勤を管理できるだけでなく、最新の法令や税率にも対応するため、管理側の手間を大きく軽減できます。
オンライン学習(eラーニング)の受講状況・進捗状況、対面型の各種研修の受講状況をシステムで管理することができます。
また、研修時の課題や目標、達成状況をシステムで管理することにより、社員のスキルアップや評価のために情報を活用することもできます。
人事における教育・採用・労務管理などの分野に、クラウドサービスやAIなどの技術を活用したものが「HRテック」です。クラウドやAI技術が身近になった現在、HRテックの導入は活発に進んでおり、市場規模も大幅に伸びています。
今回の記事を参考に、自社の採用や人事の課題を解決するために、HRテックの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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